乃木坂46はかつてない“循環”の季節へ? 斎藤ちはると相楽伊織の卒業発表に寄せて
最後に、香月氏は上記の“循環”について、あくまでネガティブなものでなく、ポジティブな方向へと向かっているものであると語る。
「乃木坂46は、これまでの活動でグループの顔になるメンバーを何人も作ることに成功しているため、中心メンバーの欠員がすぐさま危機につながらないということが大きな強みです。加えて、センターに立つメンバー以外でもファッション誌や舞台演劇、映画、バラエティなど、個々人の将来を見据えて力をつけつつ知名度を高める場所をいくつも用意できている。これは循環型の大人数アイドルグループとして一つの理想形です。循環という観点でいえば、この一年ほどを通じて3期生のような新たな存在がそれら各分野で頭角を表してきていることも大きいでしょう。この卒業ラッシュを経た先に、卒業していったメンバーたちのさらなる活躍や、グループの発展が待っていることにも期待したいですね」
なお、斎藤と相楽は、4月発表の20thシングル『シンクロニシティ』の活動をもってグループを卒業。7月16日に幕張メッセで開催される「乃木坂46 20thシングル 『シンクロニシティ』 発売記念個別握手会」が最後の活動となる予定だ。
(文=中村拓海)