乃木坂46 伊藤万理華が積み上げてきた“個性”とは? 香月孝史が卒業発表を機に振り返る
乃木坂46の伊藤万理華が10月2日、自身のブログにてグループからの卒業を発表した。
伊藤はグループの1期生として初期から個人PVやライブでのパフォーマンス、舞台や映像での演技など幅広く活躍。映画『アイズ』や『傷だらけの悪魔』などにも出演した。ブログでは10月5日より渋谷・GALLERY X BY PARCOで行う個展『伊藤万理華の脳内博覧会』の開催を一つの理由とし、「私の全てを伝え切る事のできる最高の場。ここで卒業するのが私らしい決断だと思った」と書き綴っている。卒業時期については「年内」としており、この段階で明言はされていない。
リアルサウンドでは、これまで【乃木坂46 伊藤万理華&井上小百合が語る“表現者としての充実”とミリオン達成でも変わらないもの】と【乃木坂46・伊藤万理華と中元日芽香が語る“グループの勢い”とは?「個々の輝きが去年とは全然違う」】といった2つのインタビューに登場した伊藤。その両方でインタビュアーを務めたライターの香月孝史氏は、伊藤の功績について「個人PVなどの演技」「アンダーライブを含めるライブでの活躍」「ファッション・アート方面の広がり」の3つを挙げる。
「伊藤さんは、乃木坂46が生み出すコンテンツの幅広さや奥行きを担保するうえで重要なメンバーとして活躍してきました。特に乃木坂46独特のコンテンツである個人PVでの活躍は代表的なものです。柳沢翔監督による『ナイフ』等での演技、福島真希監督による『まりっか’17』等でのパフォーマンスは広く話題を呼び、個人PVという乃木坂46特有のコンテンツを世に知らしめる役割を果たしました。今年3月の17thシングル『インフルエンサー』リリース時、CDに付属する個人PVのうち3つが公式YouTubeでフルサイズ公開されましたが、センター経験者の西野七瀬さん、齋藤飛鳥さんと並んでその3つに選ばれたのが伊藤さんのPV『伊藤まりかっと。』であったのも、そうした実績あってのことです。『伊藤まりかっと。』はその後、オンラインサロン予約サービス『requpo(リクポ)』のPRキャラクターに伊藤さんが就任するという実績にも繋がりました」
続けて同氏は、ライブでの活躍について解説した。
「乃木坂46の活動初期は今よりもライブの機会に乏しく、それがグループのウィークポイントともされてきました。グループにとってのライブのあり方を変えていくきっかけになったのが現在まで続く『アンダーライブ』ですが、このアンダーライブが重要イベントに育っていく中で、初期からライブを牽引した伊藤さんの力は大きいものでした。その後、選抜メンバー常連になっていく伊藤さんですが、グループ全体での大会場コンサートでも目を引くパフォーマンスをたびたび見せています」