赤い公園新ボーカリスト抜擢で話題 元アイドルネッサンス石野理子、歌手としての実力は?
また、今回の赤い公園への加入について、同氏はステージを観たうえで、その化学変化についてこう語る(参考:赤い公園「NOW ON AIR」(VIVA LA ROCK 2018 DAY-2))。
「赤い公園の前ボーカルである佐藤千明さんは、ファルセットを多用するシンガーでもあったので、それを石野さんがどう踏まえるかが気になっていたのですが、1曲目の『風が知ってる』をすでに自分の曲にしていたのを聴いて、それは杞憂だと感じました。3曲目に披露した新曲『スローモーションブルー』は、石野さんの持つ声のフレッシュさが活きた爽快感のあるアレンジでしたし、バンドの中でもとびきりポップな『NOW ON AIR』の大サビは、現地で観ている人にとっても、石野さんの歌唱力の高さを味わうことのできる楽曲だったと思います」
また、今後の展開について、渡辺氏は“赤い公園”と“石野理子”のイメージの更新を期待する。
「石野さんは不器用な性格ではありますが、達観した視野の持ち主で、大人をも圧倒するMCをしてくれる人でした。そんな彼女をフロントに据え、10歳ほど年上のメンバーがサポートするという体制が今後どのように作用するか楽しみですね。また、もともと津野さんがアイドルへの楽曲提供を行なっていることもあり、ポップな楽曲を作るのはお手のもの。それを赤い公園でどう出していくのか、という部分には興味がありますし、逆にロックに振り切った楽曲を石野さんがどう歌うのかにも注目したいです」
アイドルネッサンスの結成日である5月4日に、新たな一歩を踏み出した石野理子と赤い公園。「曲づくりがまた楽しく、、」(参考:つのまいさ on Twitter)と語っているように、この“出逢い”はバンドを今一度活性化させ、新たな可能性を次々に生み出していくだろう。
(文=中村拓海)