a flood of circle、新たな4人でのスタートを切った “アオキテツ正式加入式典”を観て

 背中を預けられる戦友であり、共に音楽シーンを切り開く仲間であり、切磋琢磨するライバルーー向かい合ってギターをかき鳴らす佐々木亮介(Vo / Gt)とアオキテツ(Gt)を見て、そんな言葉が浮かんだ。サポートを含めてこれまで幾度もメンバーの出入りを繰り返してきたa flood of circleが、新メンバーにアオキを迎えたことを記念し、4月7日に『New Album “a flood of circle” Release Special Party -アオキテツ正式加入式典-』を開催。まさしく“転がり続けて”きた彼らに、正式にアオキが加わることをファンは盛大に祝った。

アオキテツ(Gt)

 SEに続き、「Blood & Bones」、「Lightning」とまずは最新アルバム『a flood of circle』収録曲を披露。アオキの切れ味鋭いギターがフロアに突き刺さっていくようなパフォーマンスで、早くも熱量が上がる。今回のライブでは時に向き合い、時に背中合わせになってギターを演奏する二人の姿が印象深かったように思う。一方でラップを積極的に取り入れた「One Way Blues」や「Where Is My Freedom」では、佐々木がギターを置き、歌うことに集中する場面も。インタビューで佐々木は「安定してこいつに任せられるやつがいてくれると、歌のことをもっと考えられる」と語っていたが、正式メンバーとなったアオキへの信頼感からか、この日のパフォーマンスはいつも以上に観客の胸にずしりと響く“歌”となっていたように感じた。

 一方でギタリストとしてのアオキの覚醒ぶりも目覚ましい。「King Cobra Twist」でアオキは闘争心に満ちた長いギターソロを披露し、メンバーの一員として堂々たる存在感を見せていた。数々のギタリストとともに活動してきたバンドの正式メンバーになることに対し、多少なりともプレッシャーを感じたはずだが、ステージ上のアオキからはa flood of circleとして演奏することが楽しくてたまらない、という思いが伝わってくる。客席からはそんなアオキへの感謝を叫ぶ声も目立った。

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