Wanna One、“11の原石”が輝きを放つーー日本初ファンイベントを機に人気の高まりを解説
今もっとも旬な韓国のボーイズグループWanna One(ワナワン)。デビュー直後の初コンサートは瞬殺でチケットが完売し、コラボレーショングッズを出せば瞬く間に店頭から消え、空港から出国すれば集まった大勢のファンの影響でマヒするなど、様々な社会現象を起こしてきた。
この度4月12日に彼らが来日記念合同記者会見と、2ndミニアルバムの発売を記念したファンに向けた『Wanna One 2nd Mini Album『0+1=1(I PROMISE YOU)』発売記念 JAPAN 1st ファンイベント』を幕張メッセイベントホールで開催した。
101人から選ばれた11人「Wanna One」とは?
Wanna OneはMnetで2017年に放映されたサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101(プロデュースワンオーワン) シーズン2』において101人の練習生たちから選ばれた11人のボーイズグループだ。この番組では「国民プロデューサー」と呼ばれる視聴者の投票によって決まるシステムを取っており、最後まで勝ち抜いた11人が晴れてメジャーデビューができるという仕組みになっている。
国民によって選ばれたWanna Oneは、2018年12月までの期間限定ユニット。デビューアルバムは100万以上の売上を記録し、韓国のアイドルグループのデビューアルバムとしては2000年以来初めてとなるミリオンセラーを記録した。
他にもアメリカの経済史『フォーブス』誌が選ぶ韓国のパワーセレブ40人のリストにチャートインしたり、リサーチ団体韓国評判研究所が毎月発表する「ボーイズグループブランド評判ランキング」では2018年4月に1位を獲得。彼らの後には防弾少年団、BIGBANG、EXOなどの名だたるグループがランクインしており、1年足らずのグループが他の人気グループを超えて1位になるという快挙を成し遂げた。
「黄金期」を約束するというコンセプトのミニアルバム
2ndミニアルバム『0+1=1(I PROMISE YOU)』は、2018年をWanna Oneの「Golden Age(黄金期)」にするという「約束」がコンセプトになっている。彼らを支えてくれたファン、Wannable(ワナブル:Wanna Oneのファンの総称)に対して、感謝の気持ちを込めたメッセージと、ファンとの絆であるこの黄金期をさらに輝かせたいというメンバーの強い思いがタイトルに込められている。
メインタイトル曲の「BOOMERANG(ブーメラン)」は、サビの〈Wing Wing Wing Wing Boomerang〉というリフレインが耳に残るエレクトロトラップジャンルの曲で、2018年4月12日現在も本国の音楽番組では1位を独占している。
また、タイトル曲に先駆けて発表された「I PROMISE YOU(I.P.U)」は、『PRODUCE 101』を通じてファンと出会ってから333日目を記念し、応援してくれるファンへの感謝の気持ちと永遠の愛情を込めた「ラブレター」のような楽曲だ。
なお、『0+1=1(I PROMISE YOU)』は、日本では輸入盤として3月21日に発売され、4月9日付のオリコン週間アルバムランキングで2位を獲得。今回の記者会見でメンバーのパク・ウジンは「次回は1位を取りたい」と自信を見せていた。
待ち望んだWanna Oneの来日に集まった5,000人のファンたち
今回のファンイベントは、2ndミニアルバム『0+1=1(I PROMISE YOU)』の購入者を対象に抽選が行われ、当選したラッキーなファンがこの記念すべきイベントに参加ができるというものだ。多くのWannableたちが待ち望んだ来日となった。
イベントを前に行われた記者会見では、新人らしく少し緊張した面持ちで会場に登場した11人。フォトセッションの後、各メンバーのそれぞれの自己紹介に移ると、緊張していたのかイ・デフィが「こんにちは。Wanna Oneです」と一言。間違えたことに気づき「あ! イ・デフィです」と赤面をしながら笑顔で挨拶をし、記者たちを和ませた。
NU’EST(ニューイスト)として日本での活動が長かったファン・ミンヒョンは、「久しぶりに日本語で挨拶します」と言い「Wanna One単独で日本のワナブルに会うのは初めてなので、来る前からずっと楽しみにしていました。とても嬉しいです」と流暢な日本語で挨拶。「みなさんにかっこいい姿をお見せするために頑張って準備したので、楽しみにしていてください」と、これからのイベントへの意気込みを見せた。
5,000人が集まったというファンイベントの会場は、Wanna Oneに会えるという期待と緊張感の中で、熱気を増していた。会場が暗転し、湧き上がる大きな歓声の中、正面の大きなスクリーンには『PRODUCE 101 シーズン2』でのWanna Oneたちの名場面を編集した特別映像が流れ、その映像を見たファンたちは、その時の気持ちを思い出したのか、涙を流す姿も……。それぞれがWanna Oneに対する思いを持っているということを感じた。
そして、暗がりのステージに11人が並ぶと、デビュー曲である「Energetic(エナージェチック)」のピアノのイントロが流れ始め、本物のWanna Oneの登場に会場が大きな悲鳴に包まれた。5カ月ぶりに日本のファンの前に現れた彼らは、最初から最後まで熱い姿を見せ、ファンを熱狂の渦に包み込んだ。
その後、司会者を交えたトークやゲームが行われ、和気藹々とした雰囲気の中でWanna Oneのメンバーたちの仲の良さや、各メンバーの個性を感じられる場面もあり、ファンの緊張感も徐々に解けていき、終始明るい笑い声に包まれていた。
最後には最新曲である「BOOMERANG」を披露。日本では初披露の曲だが、ファンたちは大合唱。「普段はワチャワチャしたグループだが、この曲ではカッコイイところを見せれるのがポイント」とオン・ソンウが語っていたが、言葉通りパワフルで男らしいWanna Oneのもう一つの魅力が見れるパフォーマンスだった。
全力で踊り切り息を切らしながらファンに笑顔で挨拶をし、名残惜しそうにステージを去っていった。