KAT-TUN、SHINee、Mrs. GREEN APPLE、西野カナ、JUJU……キャリアの節目を飾る重要作

 3人体制で再始動したKAT-TUN、10周年を迎えた西野カナなど、節目の時期を迎えたアーティストの新作を紹介。アニバーサリーを彩るニューシングル、記念碑的なライブアルバムなど、それぞれのアーティストのキャリアにとって重要なポイントとなる作品を堪能してほしい。

 亀梨和也、上田竜也、中丸雄一の3人体制でリスタートを切ったKAT-TUNの、再始動第一弾シングル『Ask Yourself』。亀梨主演のドラマ『FINAL CUT』(フジテレビ系)主題歌に起用された表題曲「Ask Yourself」は、EDM、ネオソウル、ファンクなどのテイストを取り入れたトラック、J-POP的なドラマ性をたっぷり感じさせるメロディラインを軸にしたハイブリッドなアッパーチューン。<絡んだ糸を いつかほどく為><僕たちは現実(いま)を ありのまま生きよう>など、現実の壁とぶつかりながらも未来を掴もうとする意志を描いた歌詞は、明らかにKAT-TUNの現状と重なっている。3人の声質を活かしたコーラスワークを含め、“3人のKAT-TUN”を提示にするにふさわしい楽曲と言えるだろう。

SHINee『SHINee THE BEST FROM NOW ON』(通常盤)

 昨年12月にジョンヒョンが逝去し、オンユ、キー、ミンホ、テミンの4人体制となったSHINee。本作『SHINee THE BEST FROM NOW ON』はこれまでリリースされた全シングル、全アルバムのリードトラックなどを網羅した初のベストアルバムだ。美麗なメロディでメンバーの歌の魅力をアピールした日本デビュー曲「Replay-君は僕のeverything-」、解放的なハウスミュージックを取り入れたサウンドでSHINeeのポップネスを体現した日本初のオリジナルシングル曲「Dazzling Girl」などを収録した本作には、2011年から2017年までの軌跡が刻まれている。新曲「From Now On」では、彼らが経験した悲しみを乗り越え、“ファンと一緒に、この先へ歩んでいきたい”という切実な思いを表現。本作によって活動に一つの区切りをつけた4人の再出発に期待したい。

SHINee – ベストアルバム「SHINee THE BEST FROM NOW ON」完全初回生産限定盤収録[FROM NOW ON ver.]ダイジェスト
Mrs. GREEN APPLE『ENSEMBLE』(通常盤)

 王道ギターロック、EDMを取り入れたダンスチューン、本格的なジャズに挑んだ楽曲からミュージカル風のゴージャズなナンバーまで。シングル曲「WanteD! WanteD!」「Love me, Love you」を含むMrs. GREEN APPLEの3rdアルバム『ENSEMBLE』は、既存のロックバンドの枠を大きく超える、まさにジャンルレスな作品となった。CDジャケットのアートワークを含め“Mrs.GREEN APPLE流のテーマパーク”を体現したコンセプチュアルなアルバムと言えるだろう。作詞・作曲を手がける大森元貴(Vo / Gt)自身のシリアスな感情が刻まれた歌詞も、本作の魅力。リスナーの心にヒリヒリとした傷を付けるようなリアルなドキュメント性こそが、本作のエンターテインメントの本質なのだと思う。

Mrs. GREEN APPLE – 3rd Full Album「ENSEMBLE」ダイジェスト映像

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