DANCE EARTH PARTYが語る、音楽の旅「全世界のビートや楽器やダンスを取り入れて届けたい」
Shizuka「オリジナルの良さというものは絶対になくしたくない」
——今回のシングルですごいなと思ったのは、ハワイ出身の人の曲のためにハワイに行って、ハワイのミュージシャンとコラボしていることなんです。そこまでポンと旅に行けるのはなぜですか?
ÜSA:本当に奇跡的にこうなった感じなんです。みんなでハワイに行くスケジュールはないんじゃないかと思って、僕だけ行って、ふたりはどこか違う場所へ行くアイデアもあったんです。でも、行けることになってね。
TETSUYA:ちょっと諦めていて、「僕は東京で何を撮ろうかな」って自分でも考えていたぐらいだったんです。
ÜSA:3人で行けてすごく楽しかったですね。できることなら全楽曲いろんな国のテーマで作って、その国で撮りたいなって、無茶なことを思ったりしましたね。
——それはいいですね、今時そういうことをできるアーティストはなかなかいませんから。カップリングに米米CLUBの「浪漫飛行」を選曲したのはなぜでしょうか?
ÜSA:聴いた瞬間に心が旅したくなる雰囲気の曲だし、いつかこれをダンス・ヴァージョンにしてカバーしたいなと思っていたんです。3人でカラオケ行っては、この曲をポチッと押してTETSUYAがShizukaちゃんにスッとマイクを渡すというのを何回か重ねて、まずはどんな感じになるかなぁと……。
——その段階では、Shizukaさんはまだカバーの予定を知らされてない状態だったんですか?
Shizuka:いえ、3人の会話の中にちょこちょこ「浪漫飛行」というワードが出ていたので、すぐわかりましたね。お二人が歌ってくれるんだろうなと思っていたら、自分のところにマイクが回ってきたので、「これはきっとオーディションなんだ」と思いました。女性が歌うとどうなるのかもわからないですし、カバーさせていただくにあたってオリジナルの持つ魅力が失われてしまってはいけないので、そこも見るためにカラオケで歌ったのかなと思います。そこから約2年間鍛えられ、無事に合格したんだなって、収録された楽曲を聴いて改めて思いました。
——自分が歌うにあたって注意したところはあるでしょうか?Shizuka:アレンジも含めて、オリジナルの良さというものは絶対になくしたくないと思っていました。ただ明るくて華やかだったらいいかというとそうではなくて、オリジナルの良さと自分たちの色をちゃんとお届けしたいなという想いがありました。カールスモーキー石井さんの歌のニュアンスや声の持つフックはすごく魅力的ですし、私がただ単純に歌うと「カラオケじゃん!」ってなるかなっていう心配もあったので、尊敬心と自分の色を少しミックスしました。耳に残るようにするために参考にさせていただいた部分もありつつ、ちゃんと自分自身の歌にして歌わさせていただくというのが気をつけたところですね。
——ÜSAさんはShizukaさんの歌を聴いていかがでしたか?
ÜSA:いや、もう最高でした。旅のプレイリストに追加しました。
Shizuka:ありがとうございます!
——ダンスバージョンにするにあたって、注意したところはありますか?
ÜSA:野外フェスで盛り上がることをイメージしながら、皆さんのテンションが上がりやすい、ノリやすいBPMや疾走感を意識して作りましたね。