GENERATIONS 片寄涼太、中国ブレイクのきっかけは『兄こま』 アジア進出のルートを考察
これまでは、漫画原作からドラマ化で中国での人気を得るルートがあったが、近年は、2.5次元舞台や、2.5次元舞台に出ている俳優の出る舞台から人気を得るルートも確立しつつある。
『刀剣乱舞』はゲームが中国でもリリースされていて、2017年12月に「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭2017~」の広州公演が行われた。このほか、2017年は舞台『あんさんぶるスターズ!』のファンミーティングが広州、北京、上海で行われたほか、2.5次元作品に出演している染谷俊之、財木琢磨、廣瀬智紀、2018年に入り太田基裕などが中国ファンミーティングを行っている。台湾でファンミーティングをした俳優も入れれば、かなりの数になる。
LDHでは現在、逆2.5次元舞台『錆色のアーマ』にEXILE/FANTASTICSのメンバーである佐藤大樹が主演するなど、さらに舞台に積極的に取り組んでいる印象だ。『情熱大陸』にも出演した2.5次元ミュージカル協会代表理事、ネルケプランニング代表取締役会長の松田誠氏がLDH ASIAの社長に就任したことから、今後はさらに舞台を通してアジアを目指す取り組みが強化されるだろう。
片寄は今月に入り、中国最大のSNSであるWeiboの公式アカウントも開設。開設時に公開した動画コメントが1900万再生を越えるなど、中国以外のアジアアーティストの人気チャートでは、EXOのセフンらと並び常に上位に名を連ねる。片寄涼太の中国でのブレイクは、今後、日本のエンタテインメント産業がどこまでアジアに進出できるのかを考察する上でも、重要な試金石となりそうだ。
■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。
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