星野源の「ドラえもん」には“好き”が詰まっている? 『ANN』で明かしたMV制作秘話

 見覚えのある空き地の土管、ふすま、あのキャラクターを思わせる青色のワンピース……星野源の「ドラえもん」は、楽曲同様MVも遊び心溢れるものになっている。「SUN」「恋」同様MIKIKOが振り付けを手がけ、ELEVENPLAYが登場した同MV。2月21日現在、再生回数は174万回。思わず一緒に歌いたくなるキャッチーな楽曲にマッチした、“少し不思議”な空間でELEVENPLAYがダンス中心とした映像はつい何度も再生したくなってしまう。

星野源『ドラえもん』

 2月21日放送の『星野源のANN』(ニッポン放送)ではMVの制作秘話が語られた。当初、自分の登場しない「ダンスだけのミュージックビデオ」を作りたかったという星野。「“バックダンサー”が好きじゃない」という言葉通り、MVの途中まで星野は登場せず、あくまでもELEVENPLAYのダンスを中心にした映像に仕上がっていた。

 今回の振り付けは、星野がMIKIKOに「コンテンポラリーダンスの要素を感じられるダンスでやりたい」とリクエストし、実現したものだ。過去、コンテンポラリーダンスを意識した振りは「SUN」でも一部に取り入れられたが、今回の「ドラえもん」ではよりその要素を強めた振り付けとなった。 さらに「小学校の時にやっていた手遊び歌」もミックスし、MIKIKO流のダンスが完成。MIKIKOの振り付けは「恋」に代表されるように顔周りの手の動きが特徴的だ。それに加え、今回は二人で向かい合って手を重ねるなど、手遊び歌を思わせる振り付けも多く、非常に興味深い。

星野源 - ドラえもん 【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】

 さらにMVの中で無表情で踊るELEVENPLAYの面々について、無表情でダンスするのは特別なことではない、としながら「その方がかっこいいというか、僕はその方が好きなんですけどね」とこだわりを語っていた。

 一緒に踊る、というコンセプトではなかったにもかかわらず“踊ってみた”動画がネット上に数多くアップされ、社会現象にまでなった「恋」。今回の「ドラえもん」も「僕が好きなダンスを全力でやってもらった」という。楽曲の制作にも制約はなく、自由に作ったと語っていたことから考えても、サウンド、歌詞、映像の全てに、星野の“好き”が詰まっているのが「ドラえもん」なのだろう。

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