ONEPIXCELの第2章はここから始まる 『FREE&EASY vol.4 ~第1章→第2章~』レポ

ワンピクの第2章はここから始まる

 ONEPIXCELが12月16日、渋谷TSUTAYA O-WESTにてワンマンライブ『FREE&EASY vol.4 ~第1章→第2章~』を開催した。

ONEPIXCEL

 ONEPIXCELは、傳彩夏、鹿沼亜美、田辺奈菜美からなる女性3人組ボーカル&ダンスユニット。今回のライブで同グループは、日本コロムビアからのメジャーデビューをファンに報告し、あわせてメジャー1stシングル曲「LAGRIMA」がテレビアニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)のエンディングテーマを務めることを発表した。ライブタイトルでも示されている通り、今回のライブで彼女たちはグループとして新たな一歩を踏み出し、さらなる高みへと駆け上がっていくような堂々としたステージを見せてくれた。

 まずオープニングアクトとして6人組ガールズグループ・PiXMiXが登場し、「Pump it up」や「学園スローモーション」といった全5曲を披露。会場がオーディエンスの熱気で満たされていく中、バンドメンバーに続き颯爽とステージにONEPIXCELが現れ、「Analoganize」でライブをスタートさせた。

 ONEPIXCELの特筆すべき点として、まずバリエーション豊かなダンスパフォーマンスが挙げられる。ギター、ベース、ドラムというシンプルなバンド編成+同期が生み出すダンサブルなロックサウンドにあわせて、1曲目から傳彩夏が迫力のあるソロダンスで観客の視線を一気にステージへ集めた。続けて披露した「TONDEKE」のサビでは軽快なビートにあわせて観客も一緒にダンスを踊り出す一幕も。もちろん、3人のシンクロダンスも目を見張るものがあり、「FREEDOM」の冒頭では息の合ったコンビネーションが冴え渡っていた。クールなロックナンバーからポップなダンスチューンへと移ったかと思えば、ファンクビートにHIPHOP的なアプローチを組み込んだ楽曲を挟んできたりと、序盤からONEPIXCELのポテンシャルの高さを見せつける三人。彼女たちのパフォーマンスとバンドサウンドが刺激しあうことでステージの激しさが増していくと、それに応えるようにオーディエンスの歓声もヒートアップ。「RUN」ではシンガロンガが起きるほどの一体感を見せていた。

 昨年10月にリリースされた1stフルアルバム『monochrome』は、ミニアルバム『ZERO』からの成長とモードチェンジを感じられるアルバムになっていた。サウンド面も当初よりもエレクトロな方向性へとシフトすることで、彼女たちの持ち味であるダンスがより前面に押し出された印象だ。また、生バンドが加わっているため、CD音源とは違った一面が見られるのもライブならではの醍醐味と言える。「Time」「hello, wonder star」「S」と『monochrome』のナンバーが続き、彼女たちもステージ全体を使って会場を盛り上げる。時に可愛く、時にクールにキメたかと思えば、MONGOL800「あなたに」のカバーを天真爛漫に歌い、観客と一緒に微笑ましい空間を作り上げていた。「Hungry Calorie Monster」の後は、曲にちなんで当日のお昼ご飯や食べ物の好き嫌いの話など、3人のゆるいトークで一息。アーティスト写真などではクールな印象を受ける彼女たちだが、実際ライブを見てわかる人懐っこいキャラクターもファンから愛される一因になっているのだろう。そして本編のラストナンバーとして、果てのない道を迷いながらも前に進んで行くという、現在のONEPIXCELを象徴しているような楽曲「Blue Ocean」が披露された。

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