駅そば店6カ所で55枚限定販売! くるり 岸田繁『そばを食べれば』購入への道

くるり岸田繁『そばを食べれば』購入への道

 美味しそうなそばの写真が並ぶ中、入り口に何やら貼り紙が貼ってあるようだ。

「売り切れ終了」の文字が…。

 なんと、『そばを食べれば』はすでに売り切れ。店員さんに聞くと、「10時頃には売り切れたかな」とのことだった。店に着いたのは午前11時半ごろで、あと一歩届かず……。しかし手ぶらでは帰れない、とそばを食べることに。『そばを食べれば』のジャケット写真(参考:スキです。駅そばキャンペーン)を再現しようと月見そばにかき揚げをトッピングして注文した。

月見そば+自家製かき揚げ

 店内に流れる「そばを食べれば」を聴きながら食べるそばは、なんだかしょっぱく感じるのは気のせいだろうか。

泣きながらそばをすする村上

 しかし不思議と食べ終わる頃にはすっかり元気に。まさしく“そばを食べればため息も吸い込んで”元気になれる、ということだ。店を出ると筆者同様、CDを買いに来たという女性ファンの姿があった。「こんなに早く売り切れるとは思わなかったです」と落ち込む彼女にそばを食べていくことを勧め、他の店舗を回りたい気持ちを抑えて帰路に着いた。

 残念ながら今回はCDを手に入れることは叶わなかったが、熊谷駅に初めて降り立ち、普段は足を運ぶことが少ない駅そば屋で美味しいそばを食べるという貴重な経験ができた。また筆者は通勤で地下鉄を利用しており、今回久しぶりの乗車となった地上線。道中では変わり行く風景や匂いを感じ、電車に乗って旅をする楽しみを改めて感じられた。これも岸田のおかげと言えるだろう。

 岸田が初めて挑戦したというアカペラクワイアを楽しめる「そばを食べれば」。同楽曲を聴けるのは駅そば店のみということで、ぜひ店舗に足を運んで優しく温かい歌声に耳を傾けながら、美味しいそばを味わってみてほしい。

熊谷駅までお世話になった、湘南新宿ライン

 

(取材・文=村上夏菜)

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