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アルバム『青春のエキサイトメント』インタビュー

あいみょんが目指す、音楽やカルチャーを通した“化学変化” 「新しいものを常に探っている」

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 あいみょんが、1stフルアルバム『青春のエキサイトメント』をリリースした。

 2016年11月にワーナーミュージック・ジャパン内レーベル<unBORDE>より、シングル『生きていたんだよな』でメジャーデビューしたあいみょん。その後リリースされたシングル『愛を伝えたいだとか』『君はロックを聴かない』では、回を重ねるごとにそのイメージを刷新するような新しい音楽性に挑戦してきた。本作『青春のエキサイトメント』は、22歳の彼女の等身大の姿を映し出した作品だ。

 デビュー当時からクリエイター・とんだ林蘭がアートワークを担当、さらに最近ではファッション誌/カルチャー誌に登場し表紙を飾るなど、あいみょんはシンガーソングライターとして音楽だけを作るに留まらず、多方面においてその才能を発揮している。そして、実際に、同じくクリエイティブな活動をするアーティストや俳優、モデル、デザイナーなどからも注目を浴びる存在となっている。そんな今の状況を、あいみょん自身はどう捉えているのだろうか。じっくりと話を訊いた。(編集部)

「イメージを超えてほしい」

ーー今回のアルバムはどういう構想で作っていったんですか?

あいみょん:どういう曲を入れようかなと考えてはいたんですけど、私は普段からあまりコンセプトを大きく決めるタイプではないんです。作っていく過程で、アルバム自体が意味を持ってきたりするのが好きで。200曲くらいのストックの中から選んだのと、今回新しく作った楽曲もあって、今一番自分がいいと思える曲を入れました。

ーーストックから選んだ曲と新しく書いた曲、比率的にはどちらが多いんですか?

あいみょん:今回アルバムに入ってる曲は、2曲以外はほとんどこの1年で東京に上京してから書いた曲です。東京に来ていい曲を書けてるという自覚があるから、アルバムの曲に選んだんだと思うんですけど、最初は意識してなかったんですよ。でも、よくよく考えてみたらこれ全部1年の間にできた曲やって思って。

ーー上京してメジャーデビューもしたことで、心境の変化もあったんでしょうか。

あいみょん:メジャーデビューして立て続けに作品を出させてもらっている中で、止まることなく外からリアクションをもらえている状態が続いているのが大きいかもしれません。「生きていたんだよな」「愛を伝えたいだとか」「君はロックを聴かない」と、シングル3曲だけでも、「あいみょんってこういう曲もやるし、ああいう曲もやるんだね」と。そういうほうが、自分の中ではバランスがいいというか。それは、西宮にいた時とは変わったかもしれません。

ーー地元にいた時はあいみょんさんの楽曲は家族というのが一つのキーワードになってたと思うんです。でも、今回はないですよね。

あいみょん:上京してきたばかりの時はやっぱり家族に対しての曲はいくつもできたんですよ。でも、今回は選ばなかったので自立したなと思いました。毎日寂しいですけど、会いたくて(笑)。自分のインディーズの頃のミニアルバムを今聞くと、やっぱり歌い方も歌詞も違うんですよね。そういう面では、その時その時にしか書けへん曲を書くのはすごい大事。22歳の今しか書けへん曲をいっぱい作って、残しておきたいと思うようになりました。

ーーアルバムの曲の中では「いつまでも」が特にメジャーに行ってからの心境が色濃く出ているのかなと思いました。

あいみょん:「いつまでも」は、上京してすぐに作った曲で、これからどうしよう? というのが出ている曲ですね。同情でいいんかな? って思ってた時期がありました。私も、じゃあ大家族で貧乏でって言えばみんな曲を聞いてくれるのかなとか、そういうひねくれてた時期がありましたね。

ーー<死んだ後に天才だったなんて/死んでも言われたくないもんな>という歌詞は、あいみょんさんらしいなと。

あいみょん:ゴッホになりたくないと思いました。ゴッホをけなしてるわけではないけど、やっぱり生きているうちに天才って言われたいです。

ーー「生きていたんだよな」は、2016年3月の『NEW FORCE』(スペースシャワーTVが主催する音楽イベント)で初披露した曲です。この曲があいみょんというアーティストをイメージづける曲にもなったかと思いますが、一方で、そのイメージが枷になることはなかったですか?

あいみょん:やっぱりメジャーデビューの曲ですし、あの曲のイメージは強かったと思います。どうしても聞いてくれる人には「あいみょんって命についてとか、死ねとか、結構過激なことを歌ってる子だよね」っていうイメージがついているとは思うんですよ。それは全然悪いわけではなくて、もちろん知ってくれるきっかけにはなってるんですけど、でも、そのイメージを超えてほしい。今まで、どうしても死生観を問われることが多かったんです。でも、このアルバムをきっかけに、それだけじゃなくて例えば恋愛観や普段の日常感を聞いてもらえるきっかけになったらいいなと思いました。

ーー全体的なサウンドとしては、これまでのシングル3作がアルバムの核になってるんじゃないかなと思いました。

あいみょん:そうですね。「生きていたんだよな」「愛を伝えたいだとか」ではかなりギャップもありますし、特に「愛を~」は自分の中でも新しい引き出しを開けたというか。「あ、こういうサウンドもできる」って思ったきっかけでもあるので。そういう面では、メジャーデビューしてから、いろんな音を知るきっかけがありましたね。レコーディングでも、直接アレンジャーの方とお話しして私自身も新しい物事を知る機会になったので、次はこういう曲をやってみたいなと考えるようになりました。音を学んだり、吸収することが今できているなと思ってて。今周りにいる方々が、私の引き出しを開けてくれる人たちなんやろうなって思います。

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