嵐は正真正銘の“アイドル”だ 変わらぬフレッシュさと風格を備えて無敵の存在に

 アイドルの歴史を語る上で欠かせない雑誌の一つである『Myojo』(集英社)が、2017年10月号で65周年を迎えた。同誌は「夢と希望の娯楽雑誌」をキャッチコピーに月刊誌『明星』として1952年に創刊。当時すでに人気誌としての地位を確立していた『平凡』(平凡出版,現マガジンハウス)などに対抗する娯楽誌として各時代のアイドルスターたちを取り上げ、1970〜80年代に全盛期を迎えて今に至る。

 ジャニーズグループにとって雑誌は各メンバーの成長をビジュアルや様々な企画記事で定期的にファンに届ける側面を持った、切っても切れない関係性にある。ジャニーズアイドルたちはJr.時代から『Myojo』をはじめとする芸能・アイドル誌に登場し、ある程度のキャリアを迎えるまでは毎号の表紙や誌面を賑わせる。そんなアイドルたちの故郷ともいえる『Myojo』の記念すべき号に、嵐が5年ぶりに登場。5人揃って表紙と巻頭グラビアを飾り、“THE・アイドル”としての姿を存分に見せてくれた。

 表紙では5人が寄り添い、風格を漂わせながらもキラキラとした表情を浮かべている。さらに誌面のソロショットにいたっては、アイドルスマイルが炸裂。しかし、それがまったく不自然ではないことが、彼らが正真正銘のアイドルであることを証明している。映画やドラマの出演作、楽曲のテイスト含め、大人の魅力を打ち出し始めた昨今の彼らの活動ではなかなか目にすることのできない表情の数々に、胸をときめかせた読者も多いはずだ。また、アイドル誌ではお馴染みの全員でジャンプした瞬間を収めた貴重なショットも掲載。インタビューでは、息のあったジャンプで1発目から撮影を成功させたことなどについても語られていた。

 さらに、これもアイドル誌ではお馴染み「公開伝言板」のコーナー。これは雑誌によっては「交換日記」などと形容されることもあり、とあるメンバーからメンバーへ質問が投げかけられ、指名されたメンバーが誌面で回答するというもの。アイドルたちの交友関係やプライベートを垣間見ることのできる人気企画だ。同誌では、後輩メンバーたちから嵐の各メンバーにむけて様々な質問が投げられていた。

 大野智を憧れの人として公言する知念侑李(Hey! Say! JUMP)、櫻井翔に憧れて同じ大学に進学した菊池風磨(Sexy Zone)、松本潤好きでモノマネまでも習得した河合郁人(A.B.C-Z)、二宮和也と映画『暗殺教室』で共演した山田涼介(Hey! Say! JUMP)、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)で相葉雅紀との“いのあい”コンビとしても人気の伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)など、ジャニーズJr.も含めた後輩メンバーたちから思い思いの質問が。そしてそれらに一つ一つに答える嵐メンバーのメッセージにはそれぞれの性格がよく表れており、普段からの後輩との距離感も見え隠れ。『Myojo』に再び嵐が登場したことで、各メンバーの新たな一面にふれることができたように思う。

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