嵐、6年連続5大ドームツアー開催への期待 デジタルチケット導入で新たな発見はあるか?

 嵐が2017年も5大ドームツアーを開催する。嵐のドームツアーは6年連続のことで、自身が持つ連続開催記録を更新、史上初となった。今年は11月17日札幌ドームを皮切りに、2018年1月14日京セラドーム大阪までの6会場18公演を開催。嵐のコンサートは内容の充実度もさることながら、チケット入手困難の最高峰としても知られている。チケット購入の優先権を得られるファンクラブに入会していても、なかなかチケットを購入することができないという声を耳にするほどである。今年も幸運を手にした選ばれし人々が、会場で彼らのパフォーマンスを堪能できるということになる。

 ここ数年の傾向どおりにいくと、ツアー前の秋頃、新作アルバムがリリースされる。そして、その世界観がツアーで表現されるといった流れになるはずだ。現時点ではまだ発表されていないが、ツアーの時期も含め、今年もその可能性は高いだろう。2015年のアルバム『Japonism』で日本やジャニーズの伝統にふれながら原点回帰をし、2016年のアルバム『Are You Happy?』で自分たちが思う“今の嵐”を見つめ直したメンバーたち。次作ではどのような嵐の姿をサウンドとパフォーマンスで表現してくれるのか、期待は膨らむばかりだ。

 そんな中、先日、嵐のドームツアーに関する新たな情報が届いた。今回のツアーでは、QRコードを用いたデジタルチケットが導入されるというのだ。今年に入り、ジャニーズの公演では、4月から開催された『ジャニーズJr.祭り』や『ジャニーズ大運動会2017』といったイベント規模から始まり、5月から開催中のアリーナツアー『Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2017 MUSIC COLOSSEUM』でもデジタルチケットが採用されている。そして、いよいよドームツアーでの導入を迎える。ツアー規模としては最大とも言えるドーム公演での成功をもって、ジャニーズ事務所全体で全面的にデジタルチケットへの移行がなされるのかもしれない。

 デジタルチケットになることによって、コストが抑えられる、入場時間が短縮される、購入情報の管理がしやすくなる、不正転売の防止につながるなどのメリットがある一方、システムが定着するまでは様々な問題も起こりうる。一部では、チケットというかたちで手元に残らないことへの不満の声もあがっているようだ。しかし、より多くの人がより快適にパフォーマンスを楽しむための仕組みづくりが進んでいることは、素直に喜ばしいことだと感じる。

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