EAST END×YURI「DA.YO.NE」が日本語ラップ史に残した功績とは? YURI復帰を機に振り返る
現在の日本語ラップシーンでは、メジャーとアンダーグラウンドの対立構造や、それに継ぐ東京と地方の対立構造も概ね解消されている。リスナーはよりフラットに、当時の楽曲を楽しむことができるだろう。そして、その視点に立ったとき、「DA.YO.NE」のパーティー感溢れるリリックや、YURIのキャッチーな歌声、ジョージ・ベンソンの「Turn Your Love Around」をサンプリングした90’sテイストを感じさせるトラックは、改めて音楽的にも評価できるはずだ。
YURIの復帰作「パーリーしようよ」は、RIP SLYMEのPESが作詞作曲を手がけるとのことで、「DA.YO.NE」と同様、FUNKY GRAMMARらしさが感じられるパーティーチューンとなりそうだ。この曲をきっかけに、改めて「DA.YO.NE」、ひいてはEAST END×YURIの功績に光が当たることを期待したい。
(文=松田広宣)