KinKi Kids、7月21日に迎えた“磁器婚式” デビュー20周年で深めた信頼と絆
本日、7月21日はKinKi KidsのCDデビュー記念日。いよいよ今夜9時より特別ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)が、そして夜11時からは『LOVE LOVE あいしてる16年ぶりの復活SP』(フジテレビ系)がオンエアされる。
ふたりがデビュー前からパーソナリティーを務めるラジオ『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)では、昨日7月20日にデビュー20周年記念特番『Youたちいよいよハタチだね!~KinKi Kidsどんなもんヤ!3時間生放送スペシャル!~』を放送。記念日になる瞬間をリスナーと共に過ごし、まさに前夜祭となる盛り上がりを見せた。
無事にこの日を迎えられて、良かった。ファンの誰もが、ホッと胸をなでおろしたことだろう。デビュー20周年イヤーと銘打ち、7月12日には久保田利伸が楽曲提供した『The Red Light』をリリースするなど、精力的に活動を続けていたKinKi Kids。そんな中で、堂本剛が突発性難聴であることが診断され、その体調が心配された。まだまだ治療中ではあるものの、剛の明るい声を聞けたことが、ファンにとっては大きなプレゼントだったに違いない。
「たくさんの人に迷惑をかけた。そういえば、デビュー当時も倒れたんだった」と振り返る剛に、堂本光一は「大事なときに何かある、それがKinKi Kidsらしくていい。このまま参りましょう」と、そっと寄り添う。今回のピンチさえも、KinKi Kidsの絆を、そしてふたりの周囲には愛が溢れていることを再認識するきっかけになったように思う。
最前線で剛を守った光一はもちろんのこと、ステージではTOKIO長瀬智也や嵐をはじめとする多くのジャニーズメンバーが、ピンチヒッターとして駆けつけた。入院中には、木村拓哉や中居正広から激励のメッセージもあったという。そして今回の放送では、同じ関西でジャニーズJr.時代を過ごした関ジャニ∞の村上信五や、「愛のかたまり」をカバーしたHey! Say! JUMPの山田涼介ら、後輩たちからも熱いメッセージが、そして歴代のディレクターたちからも思い出話が語られた。KinKi Kidsに関わった全ての人が、彼らを慕い、確かな信頼関係を築いてきたことを感じずにはいられない。
もちろん、ファンとの信頼関係も改めて証明されたように思う。7月15日、16日には20周年を記念してスペシャルライブ『KinKi Kids Party!〜ありがとう20年〜』が開催されたが、体調を考慮して剛は中継での出演となり、ステージには光一ひとりが立つことに。すると、会場に集まったファンが剛のパートを合唱。光一はハモリのパートをそのまま歌い、主旋律をファンに任せた。
「20年以上応援してくださっているファンの方も多いですから、おそらくそれなりの年齢でいらっしゃるのではないかと(笑)」とは、『週刊朝日』(2017年7月21日号)で綴られた光一から、ファンへのメッセージだ。いつもライブのMCではファンをイジっていくドSな光一。そのやり取りも、長年の信頼関係があればこそ。うれしいとき、真剣なときこそ、光一は毒づき、茶化してみせるのだから。
一方、「20周年はお祝いしてもらうものではなくて、僕らが周りの方に感謝の気持ちを伝える機会だと思っています」『週刊朝日』(2017年7月21日号)で、剛は20周年を迎えた気持ちを、このように語った。このコメント、どこか結婚式を控えた新郎新婦に近いものを感じる。
芯が強く仕事人間の光一と、繊細で愛情深い剛。正反対に見えるふたりの関係性は、よく“夫婦”に例えられることが多い。それも長年連れ添い、空気のような存在になったベテラン夫婦。決してベタベタすることはない。だが、彼らのやりとりから確かな結びつきと、お互いを唯一無二の存在として尊重し合う愛情を感じる。