星野源のダンスを“踊りたくなる”理由 「恋」「SUN」「化物」「夢の外へ」の共通点を考察

 さらに、星野のダンスに親しみやすさを感じるもう一つの理由が、MVのロケ地である。「SUN」は部屋、「時よ」は駅のホームが舞台となっており、どちらも生活の一部がダンスホールとして演出されている(参考:http://realsound.jp/2016/12/post-10644.html)。“誰もが場所を選ばず、ダンスを踊れる”ことを感じさせる点もまた、視聴者の“踊りたい欲求”を刺激するのだろう。

 ちなみに、前途でお伝えした「SUN」や「恋」の振付師・MIKIKOと「夢の外へ」や「化物」に参加したダンサー・井手らは、『Music Video Tour 2010-2017』にゲストで登場し、星野とトークを展開している。両者ともにMV収録時のエピソード、さらにMIKIKOとは“恋ダンス”の思いがけぬ反響ぶりや「時よ」の女性ダンサーとの共演などについても語られている。今のところ新曲リリースなど発表はされていないが、また新たな星野の“踊りたくなる”ダンスが話題になる日は、そう遠くはないだろう。

■日野綾
音楽ライター。J-POPを中心にインタビュー、ライブレポートを「VANITYMIX」などで執筆。
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