メロディー・チューバック、“女子高生”に話題の「君がずっと好きだから」ポテンシャルを分析

メロディー・チューバック、話題の新曲分析

 短大の声楽科に通い、圧倒的な歌唱力と澄んだ歌声を持つシンガー、メロディー・チューバックが、5月10日に2ndミニアルバム『Harmony』を発売した。前作『Melody』から約3カ月半という短いスパンでのリリースとなった同作には、ラブソング「幸せのストーリー」、EDM調の「STAGE」、妹のアンジェラ・チューバックとデュエットしたザ・ピーナッツのカバー「恋のバカンス」などが収録されている。そんな中でも特筆すべきは、リード曲「君がずっと好きだから」だろう。

メロディー・チューバック「君がずっと好きだから」

 MVに映された制作風景からも分かる通り、同楽曲の歌詞は『シンデレラフェス』などを開催する日本最大級のJK(女子高生)団体・チームシンデレラとの「JK500人の片思いエピソードから作る歌詞プロジェクト」から生まれたものだ。過去に『天才テレビくん』(NHK Eテレ)にてれび戦士として出演しており、同世代から認知度が高いメロディー・チューバック。近年ではライブやグッズでマイメロディとのコラボも行なうなど、ティーン層に馴染み深い存在であるため、今回の企画の実現も納得の流れだろう。“共感できる、今一番カラオケで歌いたい曲”をコンセプトとし、現役JKたち500人から寄せられた意見を元にディスカッションを重ね、リアリティを追求して作られた同楽曲の歌詞は、歌詞サイトUtaTenのランキング(5月9日付)で1位を獲得するなど、大きな話題となっている。

 歌詞に散りばめられた<教室の片隅><LINE交換>など、日常でも使う気取らない言葉は確かにカラオケでも歌いたくなる。また、<もう前みたいには話できないのかな><今の関係は壊せないよ>といった同じ教室や、学校にいる近しい関係だからこその切ないシチュエーションを描いた歌詞は、現役高校生はもちろん多くの人が学生時代に経験したことがあるはずだ。

 実際、YouTubeのコメント欄には「女子目線の曲だけど、男子が聞いても感動する...本当にいい歌詞」「何度聞いてもいい曲で感動する。歌詞覚えてついつい歌ってしまう、、、」と共感する声が見られた。同性のみならず男性のリスナーにも受け入れられ、つい口ずさみたくなる楽曲になっているといえる。

 過去に当サイトのインタビューで「ひとりでも多くの人にメロディーを知っていただくこと。まずはそこに向けて頑張ります」と語っていたメロディー・チューバック。(参考:メロディー・チューバックが語るデビューへの決意「歌手になることを諦めたことは一度もなかった」)今回のコラボレーションによって生まれた「君がずっと好きだから」でさらに知名度を上げ、より幅広い層のリスナーからの人気を集めることだろう。

(文=村上夏菜)

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『Harmony』

■リリース情報
『Harmony』
発売:2017年5月10日
価格:¥1,852(税抜)
〈収録曲〉
1.Harmony
2.幸せのストーリー
3.君がずっと好きだから ※リード曲
4.STAGE
5.恋してる
6.Baby Girl
7.恋のバカンス/メロディー・チューバック & アンジェラ・チューバック

■オフィシャルサイト
https://melodychubak.com/

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