NEWS「EMMA」に感じた「チャンカパーナ」との類似性 楽曲手掛けたヒロイズムの手腕を読む

 インタビューによると、現在35歳の彼の目標は、ビルボードTOP40に入るような楽曲を送り出すこと、そしてソングライター、プロデューサーとしてグラミー賞を獲ることだという。それも単なる夢物語ではない。海外では複数の作曲家が集まって楽曲を共作する「ライティング・セッション」(コライト)がソングライティングの一般的な方法になっているのだが、そこを通して知り合った彼の仲間や友人はすでにグラミーを受賞しているそうだ。つまり、そういうグローバルなポップ・マーケットのど真ん中でソングライターとして勝負しているのがヒロイズムなのである。

 そういう野心を持ち、LAを拠点に海外のポップ・ミュージックとの同時代性と「日本らしさ」を追求しているクリエイターがNEWSというグループを支えているのは、とても面白い状況だと思う。

■柴 那典
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」Twitter

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「連載」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる