XOX × TeddyLoidによる“音楽的冒険” 新世代ボーイズ・グループは世界のトレンドとどう共振?

XOXは世界のトレンドとどう共振する?

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田中理来

 そこに華やかで妖艶な魅力を加えるのは、XOXのレーベルメイトでもあるR&BシンガーのJASMINE。フィーチャリング・シンガーはヒップホップやR&Bシーンの常套手段だが、女性ボーカリストをフィーチャリングするボーイズ・グループはなかなか珍しい。しかし、JASMINEの歌声は楽曲にR&B特有のクロいストリート感覚とポップとしての魅力を追加。近年のシーンで例えるなら元ワン・ダイレクションのゼイン・マリク&テイラー・スウィフトが映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズの2作目『フィフティ・シェイズ・ダーカー』に提供した「I Don’t Wanna Live Forever」のように、最新のR&Bプロダクションで男女ボーカルが躍動する魅力的な雰囲気を生んでいる。ちなみに、その「I Don’t Wanna Live Forever」ではゼイン&テイラーがそれぞれのヴァースで「What is happening to me?(俺はどうしちゃったんだろう?/私はどうしちゃったの?)」と共通のフレーズを使って男女のすれ違いを表現しているが、冬の寒空や恋人を連想させる「Skylight」のリミックスにも、XOXとJASMINEのかけあいが効果的に盛り込まれた。

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木津つばさ

 そうして完成した全編はまさに、ポップ・ミュージックとストリート・カルチャーが手を取り合う現在の音楽シーンの最先端。原曲の魅力でもあったXOXのメンバーによる恋人やファンへの思いを連想させる歌詞に、JASMINEが「気づくべきことは髪型変わったことじゃない」「言葉より肩を抱いて」と応戦し、TeddyLoidは打ち付けるようなキック&低音ベース、ボーカルのカットアップで2組のパフォーマンスをより高次元のものに変換していく。そうして生まれた3者のケミストリーは、ダンス&ボーカル・グループとしての華やかさを持ちながら、同時にクラブでも自然にプレイできるダンス・ミュージックとしての高いクオリティの両立を実現。情報過多な音が全体としてはスッキリとポップにまとめられ、現在のシーンにおいてもなかなかお目にかかることができない刺激的なサウンドを手に入れている。恐らくこのリミックス曲は、XOXの魅力をボーイズ・グループ以外の音楽リスナーにも伝える契機になるんじゃないだろうか。XOXの音楽的冒険をさらに推し進めるような、彼ららしいキラー・チューンが誕生した。 

(文=杉山仁)

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『Skylight-Winter For LOVERS Ver.-(feat. JASMINE[TeddyLoid Remix]

■リリース情報
「Skylight-Winter For LOVERS Ver.-(feat. JASMINE)[TeddyLoid Remix]」
配信日:2017年2月1日
iTunes
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AWA

■オフィシャルサイト
http://www.xox-tokyo.jp/

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