X4、Da-iCE、XOX、FlowBack……2017年さらに飛躍しそうな男性ダンス&ボーカルグループ

 「『SMAP×SMAP』を自分たちのラストステージとさせて頂きたいという想いに至りました」というコメントとともに『NHK紅白歌合戦』の出演を辞退し、ラストライブも生放送も実現しないまま遂にSMAPが解散。メンバー全員が音楽、ドラマ、映画、バラエティなど幅広いメディアで個性を発揮、男性アイドルグループの新しいスタイルを提示し続けたSMAPの解散は、日本のエンターテインメントにおけるひとつの時代の終わりを印象づけた。その影響は2017年以降、男性グループ全体の勢力図の変化としても表れるのではないか。そこで今回は今後の飛躍が期待される男性グループを紹介したい。

 まずは、俳優としても活躍している松下優也を中心としたX4。2015年に結成され、1stアルバム『XVISION』(iTunes R&Bチャート1位を獲得)でデビューしたX4は、メンバーの脱退、加入を経て、現在は5人編成で活動中。海外のR&B、エレクトロのシーンとリンクした音楽性、ボーカル、ダンスのスキルによって注目を集め、2016年夏には全国15カ所・21公演のワンマンツアー(ファイナルはZepp Tokyo)を成功させた。マイケル・ジャクソンを自身のアイコンとして掲げ続けている松下を軸に、ルックスだけに頼らない、質の高いエンターテインメントを体現できるグループと言えるだろう。

X4「キズナ」

 ボーカリスト2人、パフォーマー3人から構成されるDa-iCEは2011年の結成当初から、クラブ、ライブハウスを中心にした地道なライブ活動で実力を付けてきたグループだ。卓越したビジュアル、EDM、ヒップホップ、ギターロックなどを取り入れた間口の広い音楽性、オーディエンスとの一体感を意識したステージングによって確実にファンを増やしてきた彼らは、2017年1月17日に結成当初からの目標だった日本武道館公演を開催。さらに1月25日にはシングル曲「WATCH OUT」「パラダイブ」「恋ごころ」などを含むニューアルバム『NEXT PHASE』のリリースも決定している。アリアナ・グランデ公認カバー曲「Into You」が収録されるなど、今後は海外のシーンを視野に入れた活動も期待できそうだ。

Da-iCE「Into You」

 “ジェンダーレス男子”としてファッション誌でも支持されている“とまん”がリーダーをつとめるXOX(キス・ハグ・キス)は、優れたビジュアルと高い音楽性をバランスよく共存させたボーイズ・グループ。当初はルックスの良さに注目が集まっていたが、メンバーが楽曲制作に関わり、ライブを重ねるたびにハーモニーの技術を向上させるなど、音楽的なアイデンティティも徐々に強化。最新シングル曲「Skylight」ではメンバーが初めてラップに挑戦し、さらに表現の幅を広げている。

XOX「Skylight」

 最後はFlowBack。2014年に行われたスター発掘プロジェクト「LINEオーディション」のファイナリスト8組に選出された彼らは、昨年9月にシングル『Come A Long Way』でメジャーデビューを果たした。メンバー自身が楽曲制作、コレオグラフ、スタイリング、グッズデザインなどを手掛けるなど、セルフプロデュース能力の高さが彼らの魅力。2ndシングル曲「Heartbreaker」のMVには再生回数によってストーリーが変化するというリスナー参加型の仕掛けが施されるなど、独創的なアイデアを反映させた活動にも注目が集まりそうだ。

FlowBack「Heartbreaker」再生回数連動MV FINAL MISSION「解放」篇

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