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「宗像明将の現場批評〜Particular Sight Seeing」第34回 『E TICKET RAP SHOW』リリースパーティー

吉田凜音、ようなぴ、根本凪…『E TICKET RAP SHOW』が“アイドル×ラップ”で伝えたかったこと

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 2017年1月8日、E TICKET PRODUCTIONがプロデュースしたアイドルラップアルバム『E TICKET RAP SHOW』のリリースパーティーが代官山LOOPで開催された。

 出演は吉田凜音、ようなぴ(ゆるめるモ!)、椎名ぴかりん、根本凪(虹のコンキスタドール)、寺口夏花&山崎愛(sora tob sakana)という『E TICKET RAP SHOW』の参加アーティスト全員。

 さらにオープニングアクトとしてNEWKIDSCREWが出演することになっていたものの、CD『E TICKET RAP SHOW』は約27分しかないアルバムだ。どのようなライブになるのだろうかと思いながら会場に向かった。

 ここで簡単に今回の主役であるE TICKET PRODUCTIONについて紹介しよう。1977年生まれである彼は、「由一」という名義で1998年に「クリアラバーソウル」という個人サイトを開設。当時次々と開設されていた初期テキストサイト(ときに『コジャレ系』とも呼ばれた)の中でも特に注目を集める存在となった。「侍魂」のようなテキストサイトが21世紀に入ってから開設されるよりも昔、いわば古代文明の話である。

 由一はその文才を買われて小説やゲームの脚本を書くようになり、「桑島由一」名義で知られるようになる。ライトノベル『神様家族』が大ヒットして漫画、アニメ、ゲームにもなり、アニメ版やゲーム版の音楽で作詞家としても活動するようになった。

 ここまで読むと、ラップと何の関係もない経歴だが、2007年にはMOE-K-MCZというプロジェクトを発足させる。ここで初めてサウンド・プロデューサー「E TICKET PRODUCTION」が誕生した。MOE-K-MCZの活動休止後は、2011年から2015年2月26日までライムベリーのプロデューサーを務めることになる。

 ヒップホップはもちろん、テクノやハウスへの深い愛情は、ライムベリーの楽曲を際立たせていた。中学生にして不登校になった過去を持つE TICKET PRODUCTIONの傷を投影させたかのようなリリックとともに。特に「Ich liebe dich」は、ライムベリーの最高傑作のひとつとして今も色あせない。

 E TICKET PRODUCTIONは、自分自身のラップの音源を残さない。その代わり、アイドルがラップをしているアルバムが『E TICKET RAP SHOW』だ。E TICKET PRODUCTIONのもと、企画・制作にアイドル専門ライターの岡島紳士、エンジニアに里本あすか(Pastel Pants)、デザインに山田意匠堂、写真にフチザキと、旧知のメンバーが結集している。そして、ジャケットに登場しているのは、今やすっかり売れっ子モデルのりりかだ。

 『E TICKET RAP SHOW』のリリースパーティーは超満員の中で開演し、まず登場したのはオープニングアクトのNEWKIDSCREW。E TICKET PRODUCTION、イイヤン、岡島紳士によるラップグループだ。それなのに岡島紳士がステージに参加するのは実は初めてである。2016年7月22日に開催された『IDOL NEWSING LIVE 2』に彼らが登場した際には、フロアから微妙な反応が起きたものだが、今回は観客も心構えができていたのか、耐える姿勢は万全の雰囲気だ。

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