ジャニーズ2016年は怒涛の一年だった……佐藤結衣 × 高橋梓が振り返る
次世代ジャニーズはどう築かれていく? 来年への期待
高橋:NEWSの加藤シゲアキさんがSexy Zoneの菊池風磨さんと『時をかける少女』(日本テレビ系)で共演していた時、リスナーから「もう連絡先交換しましたか?」「ご飯行きましたか?」という質問が来ていて「それはさ、後輩から来いよ」と言っていたのをふと思い出しました(笑)。
佐藤:出ました! 加藤さんが人見知りしている! と言ったらまた怒られてしまいそうですが(笑)。
高橋:その流れで、「俺らも櫻井くんとかに自分から行ったじゃん」「だからお前らが俺らに来いよ」みたいなことも言っていて。先輩からは求められているけど、後輩は自分たちからできていないのかもしれないですね。
佐藤:後輩たちはやっぱり平成生まれっぽいというか。ガツガツ行かないんでしょうね、遠慮もあったりして。
高橋:同じような世代のグループも詰まってますからね。それこそ昔はジャニーズでデビューしたら順番にブレイクしていくという構図だったけど、今はみんな同じくらいの立ち位置にいるイメージですし、後出グループに抜かされるということも起こります。音楽番組が減っていて、ランキングで1位を取ることのインパクトみたいなものが薄れてきていることも関係しているんですかね。
佐藤:SMAPが鳴かず飛ばずだった時代もそんな感じでしたよね。でもSMAPは音楽番組が減っていって、その中でバラエティをやるアイドルとしての地位を確立した。でも今は逆で、バラエティをやって当たり前みたいな中で抜きん出る人たちがいないという問題はあります。だから、今またバラエティに出ないグループがいてもいいなとも思います。
高橋:バラエティということでいうと、今年また華開いたのは関ジャニ∞でしょうか。『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)とか『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)とかめちゃめちゃ面白いですもん。Kis-My-Ft2も『キスマイBUSAIKU!?』(フジテレビ系)とか本当に面白いんです。Kis-My-Ft2といえば、藤ヶ谷太輔さんと玉森裕太さんが舞台『ジャニーズ・オールスターズ・アイランド』に出演することが決まったのが今年はとても意外でした。
佐藤:かなり意外でしたね。藤ヶ谷さんはテレビや映画で活動していくイメージの人だったので、どういう意図なんだろうというのは少し感じてしまいました。
高橋:しかも全員が主役と言われている舞台ですからね。
佐藤:特に舞台ではジャニーズ的な売り出し方というか、推しのメンバーがいて、その人をどれだけ認知させるかというかたちを取っていたのに、次の舞台ではがらりと方向転換していますよね。次世代の育成よりもまず先に事務所内の立て直しという意向が強いのかもしれないです。
高橋:SMAPがいなくなってしまうことで、嵐が事務所的にもよりステップアップしていくことになってくると思うんですけど、そうなったとき嵐的なポジションにステップアップするのはどのグループなんでしょうね。個人的には今年の『嵐のワクワク学校』にも出演していたジャニーズWESTなのかなと。最近この2組の組み合わせが増えているような気がしますし。
佐藤:可能性はありますね。ジャニーズWESTは家族が安心して楽しめるというか。もともとコントとかも上手ですし。演技もみなさん上手で、親しみやすさがあって、体を張ることも厭わない。ジャニーズWEST、来年はさらに全国区へ認知度をぜひ広げていただきたい。2016年はジャニーズファンにとって本当に厄年のような一年だったので、気持ちを新たに来年もジャニーズ文化を楽しみたいところです。
高橋:来年こそは平和に楽しめるといいのですが……。
佐藤:才能のある人の才能に触れて、素直に感動したい。そこに不安な気持ちはいりませんからね。V6の長野博さんの結婚を『ベストアーティスト2016』(テレビ朝日系)でみんなで胴上げしてお祝いした時みたいな、ああいうほっこりした姿がたくさん見られることを期待したいです。
(取材・文=編集部)
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