KinKi Kidsとタッキー&翼、ジャニーズにおける「二人組」の魅力を分析

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(C)タナカケンイチ

 もう一組のジャニーズデュオ、タッキー&翼は、KinKi Kidsの少し後輩にあたる。

 メンバーである滝沢秀明と今井翼は、1990年代後半から2000年代初頭のいわゆる「ジャニーズJr.黄金期」の中心メンバーだった。ジャニーズ事務所への入所日も1995年の同じ日というから、二人の縁は深い。

 滝沢秀明は、今年に入って『鼠、江戸を疾る2』(NHK)、『せいせいするほど、愛してる』(TBSテレビ系)とドラマ主演が続いている。後者では劇中で披露するエアギターも話題だ。

 そうしたなか出演した7月8日放送の『A-Studio』(TBSテレビ系)では、後輩であるKis-My-Ft2・北山宏光やSnow Man・深澤辰哉とのエピソードが紹介されていた。やんちゃだったり、覚えがいまひとつだったりする後輩のjr.がいても決して叱らず、二人で頻繁に食事に行くなどしてコミュニケーションをとりながら、少しずつ成長していくのを見守る。その“優しさ”は、ジャニー喜多川を見習ったものだと語る滝沢秀明。そこから彼が「小さなジャニーさん」と呼ばれているという話で番組は盛り上がっていた。

 そうした“優しさ”は、タッキー&翼自身にも通じるところがありそうだ。2002年のデビュー以来の二人の足跡を見ると、二人は決してあせらず急がず「タッキー&翼」というユニットを育んでいるように思える。

 デビュー前から他のジャニーズJr.とともに、そしてデビュー後もコンサートやツアー公演を積み重ねてきた二人だが、2014年には今井翼が体調不良のためコンサートツアーに出演できなくなるというアクシデントもあった。だがそのピンチも、滝沢秀明が一人で予定通りにこなして乗り切った。そして今井翼の復帰後、今年は初の正月公演を実現させた。

 ソロ活動でもそれぞれ着実だ。滝沢秀明は、自ら座長・主演を務め、現在は脚本・演出も担当する『滝沢歌舞伎』を10年以上続け、昨年はジャニーズ舞台作品としては初となるシンガポール公演を実現させた。今井翼も得意のダンスを生かしてミュージカル『PLAYZONE』の主演を2010年から務め、『バーン・ザ・フロア』日本公演のスペシャルゲストダンサーにもなった。また本格的なフラメンコをスペインで学び、自ら主演し、振付も担当した舞台『World’s Wing 翼 Premium』で披露もしている。

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