TOKIO 長瀬、関ジャニ∞ 丸山、A.B.C-Z 河合…三枚目キャラが開花したメンバーの「ギャップ力」

A.B.C-Z 河合郁人

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(C)タナカケンイチ

 「静止画の帝王」と言われている河合。確かに雑誌やパンフレット、広告などに写る河合を見ると完全なる二枚目だ。しかし、テレビやコンサートMC、ラジオなどでは進行役をこなしつつも笑いを取ったり、先輩ジャニーズメンバーのモノマネをしたりと、三枚目キャラで通っている。2ndアルバム『A.B.Sea Market』に収録されている河合のソロ曲「未来は明るいか?」の歌詞も、三枚目路線まっしぐらだ。実際2015年の『A.B.C-Z Early summer concert』で披露されたが、ドレッドヘアにド派手なジャージ、サングラス、キャップという出で立ちで現れた河合。ジャニーズJr.とおどけたダンスを全力で踊ったり、タキシードに身を包んだメンバーをコーラス隊としてバックにつけたりと、やりたい放題であった。ただ、単にふざけて終わらないのが河合だ。彼はSNSを使ってエゴサーチをしているようで、ファンの声を的確にキャッチし、要所要所でファンが求める「カッコイイ河合」を披露。自分が勝ち残るための三枚目キャラと、ファンの需要を把握し上手くバランスを取っている。この抜け目の無さ河合の強みなのだと思う。

 長瀬、丸山、河合の3人を見ると、三枚目キャラを演じつつもどこかで“かっこよさ”を忘れていない。そして、そのギャップがファンには堪らないのだろう。「ギャップ萌え」という言葉もある昨今、ギャップが大きい彼らが人気を得るのも納得である。

(文=高橋梓)

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