指原莉乃、渡辺麻友がAKB48総選挙のスピーチで示唆 グループはどう変化していく?

 毎年恒例の『AKB48 45thシングル 選抜総選挙~僕たちは誰について行けばいい?~』が6月18日に開催された。

 第8回目となる今回は、HARD OFF ECOスタジアム新潟にて、45枚目シングルの選抜メンバー及びカップリングメンバー80名を5グループからファンの投票によって決定。開票発表の模様は、『第8回 AKB48 総選挙SP』と題してフジテレビ系にて生中継された。

 開票結果は、指原莉乃(HKT48)が、24万3,011票と昨年の自身の得票数19万4094票から約5万票を増やし、前田敦子や大島優子も成し遂げられなかった選抜総選挙史上初の連覇を果たした。指原は、スピーチ冒頭「ひとつだけお願いがあります。私も1位を獲らせていただいて3回目になります。1位として認めて下さい」と涙ながらに訴えかけた。そして、ファンや同じグループであるHKT48メンバーへの感謝の気持ち、今年2月に祖父が他界したことを明かし、忙しさを理由にして未だ大分に眠る祖父に会いに行けていないことを後悔していると述べながら「連覇をしてこの場に立っていること、祖父が喜んでいると思います」と視聴者の涙を誘った。

 さらに、指原は17万5,613票で過去最高得票数ながら2位に終わってしまった渡辺麻友(AKB48)に対し、「私はライバルはいないとずっと言ってきましたが、私にとって最高のライバルは麻友です。これからも、国民的アイドルとまた呼ばれるようなグループになれるよう、素敵なグループを作っていきましょう!」とAKB48グループのさらなる巻き返しを“また”という言葉に込め、最高のライバルと共に誓いあった。

 一方の渡辺は開口一番「あー悔しい!」と率直な心境を吐露しながら「正直に言いますと、今AKB48はピンチだと思います。たくさんの先輩方が卒業していって、今いるこのメンバーだけではカバーできないことも増えてきました」と指原と同じく現在AKB48グループが置かれている状況を示唆。この日、第16位のにゃんにゃん仮面に扮した小嶋陽菜が卒業を発表。第17位の峯岸みなみ、第8位の島崎遥香もスピーチにて今回が最後の総選挙への出馬であることを仄めかしている。続けて渡辺は「今いる後輩メンバーたちにも伝えたいことがあります。私は全てを犠牲にして10代のほとんどをAKBに捧げてきました。今見えているこの景色は、当たり前じゃありません。これからこの先ずっと同じ景色を見続けられるとは限りません。今という一瞬を、悔いのないように、努力を惜しまず日々歩んでいって欲しいなと思っています」と後輩たちを鼓舞した。

 上位メンバーである神7の目立った変動はないものの、44thシングル『翼はいらない』のセンターに抜擢された向井地美音(AKB48)が昨年の44位から13位、圏外からは21位の込山榛香(AKB48)、25位の沖田彩華(NMB48)、28位の矢吹奈子(HKT48)、31位の竹内彩姫(SKE48)が各グループにて躍進を遂げている。指原、渡辺が後輩に言い放った言葉はAKB48グループをどのように変化させていくのか。

(文=渡辺彰浩)

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