『SWANKY OCEAN ACOUSTIX 『THE OCEAN』Release party』レポート
SWANKY OCEAN ACOUSTIX、初リリースパーティをレポ パンクバンドが見せた“自然体”
SWANKY OCEAN ACOUSTIXが5月27日、渋谷TSUTAYA・O-nestにて『『THE OCEAN』Release party』を開催した。
SWANKY OCEAN ACOUSTIXは、ポップパンクバンド・SWANKY DANKが2015年にスタートしたアコースティック・プロジェクト。インタビューでメンバーのKOHDY(Vo)が「いつもアコースティックで曲作りをしていて、そこでいろんなタイプの曲ができるわけです。(中略)そういった曲をSWANKY DANKではなく名前を変えて演奏してみるのも面白いんじゃないかって」と結成の経緯を語っていたように、楽曲制作のなかで自然発生的に生まれたプロジェクトである。(参考記事:SWANKY OCEAN ACOUSTIX、アコースティック界の“異端児”登場?「俺たちのフィルターを通すと、結局はパンクになる」)
同公演は、プロジェクト初のアルバム『THE OCEAN』の発売を記念して行われた。オープニングアクトには、FIVE NEW OLDが登場。柔らかな歌声と伸びやかな演奏で、リリース前の最新曲から定番曲まで充実のセットリストを披露し、会場を盛り上げた。
続けて、SWANKY OCEAN ACOUSTIXがステージに登場。メンバー全員が着席で演奏するという、リラックスしたスタイルでのパフォーマンスとなるようだ。KOHDYが「モッシュとダイブは禁止なんで」と、会場の笑いを誘いつつ、アルバムタイトル通り、海辺の気配を感じる「Silver lining」から本編がスタート。口笛から始まるカントリー調の「Breeze」は、TACO(G, Ukulele)によるウクレレの音色、KOHDYとYUONE(G, Cho)の美しいハーモニーが印象的だ。曲中のコール&レスポンスではフロアを横に揺らし、彼らの普段のライブとはひと味違う魅力を見せつけた。
MCに続いて、SWANKY DANKのセルフカバー「Listen to the Radio」では、疾走感溢れるナンバーをアコースティックなアレンジで披露し、会場を沸かせた。続く3曲は、ゲストにストリングスを迎えてのパフォーマンスに。10年前に制作し、ようやく日の目を見たという「River」では、KOHDYが優しい声で<支えるから勇気出して my way 走っていこう>と、そっと背中を押す歌詞を歌い上げた。ITI(Per)のボンゴから始まる「Mamorihoshi」は、「その人がいなかったら音楽をやっていなかった」というKOHDYとYUONEの亡くなった叔父に向けた楽曲。そして、バンドにとって初めてのラブソングである「After」では、華やかなストリングスと共に観客に一足早い夏を感じさせた。