鈴木このみが語る、アニソンを歌う醍醐味と自身のルーツ「自分の中の可能性を広げられている」

鈴木このみが語る、アニソンを歌う醍醐味

「みんなでライブを作っているような気持ちがある」

ーーその翌年にはテレビアニメ『黄昏乙女×アムネジア』の、オープニングテーマ「CHOIR JAIL」でプロデビューを果たしました。歌詞は、アニソン界ではおなじみの畑亜貴さんで、かなり厳しいディレクションだったそうですね。

鈴木:はい。最初、歌詞の意味がよくわからないままスタジオ入りしちゃったんです。もちろん、原作を読んだり自分なりに準備はしていたつもりだったんですけど、ちゃんと落とし込めていなかったんですよね。それが見透かされ、とても厳しくディレクションをしていただきました。それがとにかく悔しくて(笑)、逆に「やってやるんだ私!」っていう気持ちになりましたね。だから、畑さんのご指導があったからこそ、歌詞の内容を理解して歌うってことがちゃんとできたし、今でもそれが生きているのだなって思うので、とっても感謝しています。

ーー8thシングルの「Absolute Soul」では、奥井雅美さんとのデュエットにも挑戦していますね。

鈴木:いやもう、緊張しまくりました。大先輩ですし、レコーディングも見学させていただいたんですけど、2、3回くらいしか歌わないのにあのクオリティで。その集中力、瞬発力っていうのはすごいなって思いました。それまでの私は、エンジンがかかるまで時間がかかってて、結構歌いこんでしまっていたんですけど、奥井さんのレコーディングを見てからは、自分の中でもレコーディングが変わってきたのかなって思います。

ーー他のシンガーさんの歌う現場を見る機会って、実はあまりないですものね?

鈴木:そうなんです、滅多にないことなので、とても貴重な経験をさせていただきました。

ーー2016年1月11日には、アーティスト活動に専念するため、大学を休学して上京していた事を告白し、事務所をMAGES.(アミュレート)に移籍したことも発表しました。

鈴木:より一層、歌手として成長していきたい気持ちが強くなったと思います。上京を決めたのが東名阪を回ったファーストライブツアーで、みんなの顔を見ながら歌っているときに、「やっぱり私は、歌っている瞬間が一番好きだな」っていうふうに思ったので。通っていた大学をお休みして上京することにしました。

ーー卒業を待ってから上京しようとは思わなかった?

鈴木:最初はそれも考えていたのですけど、歌が大好きな自分に気づいてしまったら、「もう今すぐにでも歌手に専念したい!」って思ったんです。やっぱり、大学に通いながら歌っているときと気持ちの上でかなり違いますね。何か不安なことがあったときは、大学でリフレッシュできたりとか。逆に、単純に移動に時間を取られて、お仕事に今ほど時間を割けられなかったり。そういった意味では、前は逃げ場がある環境だったんだなと。

ーー退路を絶ったということですよね。お母さんは反対しませんでした?

鈴木:意外にも応援してくれました。「やりたいことをやったらいいよ」って。小さいときから、母ともう二人三脚みたいな感じでずっと一緒に夢を追いかけてきたので、上京して母と離れるってなったときは、正直、不安な気持ちがなくもなかったんです。心配性の母なので、「私が東京に行っちゃって大丈夫かな」と思って私の方が心配で(笑)。でも、あるとき母から手紙をもらったんですよ。「このみが頑張っているから、お母さんも頑張れる」っていうふうに書いてくれてて。それを見て心を決めました。

ーー上京してきて、最初のうちは不安じゃなかったですか?

鈴木:1日目の朝は、正直泣きましたね(笑)。引越しの手伝いで来てくれてた母が、大阪へ帰った日の翌朝。起きて誰もいてないのが、ちょっとホロっときちゃいまして。「あ、わたし本当にここで一人で暮らしていくんだな」っていうふうに、やっとそこで実感がわいたのでしょうね。いつも母親に起こしてもらってたし、しかも自分の部屋じゃなくてリビングにいて、家族の誰かしらとおしゃべりしてたから(笑)。それがなくなって、当たり前なんですけど寂しいなっていうふうに思いましたね。

ーー引越しして3、4ヶ月経ちましたが、もう慣れました?

鈴木:慣れました! 1日目は本当に寂しかったんですけど、泣いたらスッキリしたのか、次の日からはコロッと元気になって(笑)。意外と大丈夫でしたね。一人暮らし、楽しいです。幼なじみの友達もちょうど大阪から引っ越してきてたりしてるので、泊まりっこするなど自由に暮らしています。ありがたいことに、毎日何かしらの仕事や用事があって、外に出かける機会も多いので、あまり孤独を感じずにいられるのも大きいのかなと思います。決心して実際に出てくるまでの方が不安でしたね、未知のことですし。やってみると、意外と何とかなるんだなあって思いました。

ーーさて、デビューして4年が経ちましたが、自分でも成長を感じますか?

鈴木:例えばライブのとき、お客さんの反応を以前よりもちゃんと確認できるようになりました。「あの人、すごくいい表情してるな」とか、「あ、この曲はこういう反応なんだ、じゃあ次はセットリストを変えてみよう」とか。いい意味での余裕が出てきたのかなっていうふうに思います。MCに関しても、今の方が素直に言葉を届けられているのかなと思います。デビューしたての頃は、「これ、言ってもいいのかな」とか、「あれはやったらマズいのかな」とか考えてしまい、結局言わずじまいだったことも多かったんです。でも、この4年間でみなさんとの信頼関係が築けてこられたのもあって、最近はかなり安心して自分の言葉を伝えられるようになりました。みんなでライブを作っているような気持ちになってきていますね。ステージ前は、未だに緊張はしますけど(笑)。

ーー今後、挑戦したいことはありますか?

鈴木:20歳までに、ワンマンライブを20回やりたいと思ってて、今、ライブを沢山やらせていただいているんですけど、できればプラネタリウムでやってみたいんですよ。小学生の頃、自由研究でブラックホールについて調べるために、一度プラネタリウムに行ったことがあるんです。

ーーブラックホール! またマニアックですね(笑)。

鈴木:はい(笑)。それがすごく楽しかったのが、すごく印象に残っていて。プラネタリウムでライブやったら、すごくロマンチックなんじゃないかなって。わたしの曲の中には、「星」にまつわる曲が幾つかありますし、アコースティックセットでぜひ、やってみたいです!

(取材・文=黒田隆憲)

■リリース情報
『Redo』
発売:2016年5月11日
DVD付初回限定盤【オリジナルフォトジャケット仕様】 ¥1,800(税抜)
《CD 収録内容》
1.TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」OPテーマ「Redo」
2.メビウス
3.夢の続き Acoustic ver.
Instrumental含む、全5曲
《DVD》 ※初回限定盤のみ
・「Redo」Music Clip
・上記メイキング映像
・鈴木このみ 1stLiveTour2015 〜Nice to Me CHU!!!〜 東京公演(2015.10.12 @zepp tokyo)

通常盤【アニメイラストジャケット仕様】 ¥1,300(税抜)
《CD 収録内容》
1.TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」OPテーマ「Redo」
2.メビウス
3.世界は疵を抱きしめる Acoustic ver.
Instrumental含む、全5曲予定

■ライブ情報
「TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」OPテーマ「Redo」 発売記念イベント」
5月14日(土) アニメイト名古屋店
5月15日(日) アニメイト大阪日本橋店
5月21日(土) アニメイト新宿店
5月22日(日) HMVエソラ池袋店

「鈴木このみ 19歳ヒトリタビ!」
5月28日(土) 金沢AZ
5月29日(日) 福岡ROOMS
6月2日(木) 仙台darwin
6月9日(木) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
9月17日(土) 神戸VARIT

「鈴木このみスペシャルライブ~ハロー!キティちゃん~in サンリオピューロランド」
6月19日(日) サンリオピューロランド(ピューロビレッジ 1F/フェアリーランドシアター)

「KONOMI SUZUKI 1st ASIA TOUR」
〈香港公演〉
7月3日(日) Music Zone @E-Max
〈台湾公演〉
7月10日(日) 台北Neo Studio

「このまにあ!!!presents このみーてぃんぐ2016 ~Summer~」
7月16日(土) 東京キネマ倶楽部

「鈴木このみ Birthday Live 2016 ~Cheers!!!~」
11月5日(土) 幕張メッセ イベントホール

■オフィシャルサイト
http://konomi-suzuki.net/

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