SKY-HIはトリックスターから本物のスターへ デビューから最新作までのプロセスを辿る

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SKY-HI『アイリスライト(CD+DVD)』

参考:2016年01月11日~2016年01月17日のCDシングル週間ランキング(2016年01月25日付)

 今週のシングルランキングは、1位に稲葉浩志、2位にSKY-HI、3位に飯田里穂。TOP3がソロ・アーティストという、ここ数年のチャート状況の中ではかなり珍しい結果となった。

 もちろん、シングルランキング上位の常連であるAKB48やその関連グループ、ジャニーズ、LDH、K-POP勢のリリースが無かった週ということがその理由としては大きい。が、グループアイドル全盛の時代が続き、TOP3のCDジャケットに“集合写真”ばかりが並ぶ状況が当たり前になった中、“ソロショット”の写真がヒットチャートに並ぶこと自体が貴重な機会と言っていいかも。

 そして、今回の記事では、そんな中でも、SKY-HI『アイリスライト』に焦点をあてていきたい。というのも、いろんな意味で彼の存在は時代の分水嶺を象徴するような気がするから。このシングル、そして間髪入れずにリリースされた2ndアルバム『カタルシス』のヒットは、おそらく今の時代のJ-POPシーンにおけるヒップホップというジャンルの位置付けを大きく変えていくはず。少なくとも、ソロのヒップホップ・アーティストがオリコンチャートの上位に食い込むということ自体、かなり異例のことだ。

 といっても、彼がここに辿り着く道は決して平坦なものではなかった。

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