東京のアンダーグラウンドとはどこだろう? Have a Nice Day!のリリースパーティー@LIQUIDROOMレポート

ハバナイの掲げる“東京のアンダーグラウンド”とは

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 NATURE DANGER GANGのライブは、ステージの幕が開くと、なぜかスポットライトを浴びた野村が立っているという、よくわからないがドラマティックな光景から始まった。ステージ上で振り回されているのはパチンコの旗だ。Have a Nice Day!、NATURE DANGER GANG、おやすみホログラムを追ったドキュメンタリー映画をHMJMが制作することも発表されており、ステージ上ではカンパニー松尾が撮影している。春太郎の両手から放たれるレーザービームはむやみに感動的だ。これはhuez&渋家が提供したものだったという。さらに、ライブ中にCRTモニタのパソコンがステージ上に設置されていた。

 発売を約半年延期して、2015年10月にようやくリリースされたNATURE DANGER GANGのニュー・アルバム「THE INFERNO」は、多くのトラックメイカーを迎えて、前作より一気にビートが多彩になったアルバムだった。そしてライブになると、そのサウンドは混沌の度合いを増す。この日は、福山タクのサックスに加えて、シマダボーイがNATURE DANGER GANGでは珍しくドラムを叩いていた。ドラムの名手であるシマダボーイの生演奏が、楽曲たちにリアルタイムでニュアンスを加えていく。

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 「オレたち!」では、野村がガムテープをまかれていた。そして、メンバーが脱ぐためにどんどんステージ上の肌色の比率が高くなり、脚立の上でブリーフ1枚で熱唱するSEKI。そこから『THE INFERNO』で誕生した新たなアンセム「生きてる」へと、アンセム2連発の流れとなった。このときの私たちは、2日後にmmeegg!!!の脱退発表の衝撃が待っていることをまだ知らない。

NATURE DANGER GANG "生きてる"

 D.J.APRILのDJでは、LIQUIDROOMのような規模の会場でジュークが流されて、フロアにフットワークを踊るサークルが形成されている光景に感動してしまった。それを見守るTraxman。彼の2012年作『Da Mind Of Traxman』で私はジューク/フットワークを知ったのだ。

 そしてD.J.APRILの紹介で、主役であるHave a Nice Day!のライブが始まった。ステージの幕が開くと、そこでスポットライトを浴びていたのは、マントをかぶったBOOL。Have a Nice Day!のライブは、意外にも『Dystopia Romance』の収録曲「Midnight City GORILLA feat.BOOL」で始まった。BOOLの一言一言に対して、フロアからは早くもガラの悪い歓声が起きる。

 「Midnight City GORILLA feat.BOOL」は、ポエムコアのBOOLが演じる複数のキャラクターの会話で楽曲が進行していく。オチを言ってしまえば、自室でインターネットをしながら現場へのルサンチマンをつのらせている男が主人公なのだ。この楽曲をあえて1曲目に持ってくることによって、Have a Nice Day!はベッドルームとインターネットとフロアの境界線を一気に破壊した。

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