『@JAM EXPO 2015』開催記念対談
『CHEERZ』&『@JAM』両プロデューサーが語る、アイドルシーン拡大策 「K-POPがアジア中を席巻したような現象を起こしたい」
「物語を縦軸と横軸で作っている感覚は常に持っています」(橋元)
――なるほど。そしてこのタイミングでタッグを組むことになるわけですが、橋元さんが『CHEERZ』に感じるサービス的な魅力とは?
橋元:アイドルの『運営』といわれるマネジメントの人たちが、告知ツールとして使用するなかで一番手っ取り早くて簡単なものとしてTwitterやFacebook、InstagramといったSNSを使うことが多い。その流れでプラスアルファとして使用していけるサービスが『CHEERZ』だなと思いますし、コンテンツの作り込み具合も、アイドルが喜んで使えるくらいお洒落で洗練されたものになっている。ただ写真を載せるだけじゃなくて、ファッション誌のような感覚で見たり上げたりできるのが魅力ですね。
高澤:そこはかなり意識しているところなので、嬉しいです。お洒落感があることで入りやすくなっていって欲しいと思っていますし。
橋元:『@JAM』は「ダサかわいい」をテーマに始めたから、そういう意味では羨ましさがあるんですよ(笑)。
高澤:今回の提携プロジェクトには、『@JAM EXPO』の特設サイトを一緒に作ることも入っているので、精いっぱいお洒落な味付けができればと思っています。
――高澤さんが『@JAM』を魅力的だと感じるポイントはどこでしょうか。
高澤:アイドル・アニソンというジャンル縛りがありながらも、コアな人も初心者の人も楽しめる、間口の広さが最大の魅力かと思ってます。知り合いでアイドルに興味を持った人がいたら、まずは『@JAM』を見せたいと思いますね。だからこそ、『CHEERZ』できっかけを持って、『@JAM』でハマっていくという流れがすごく綺麗だなと思いました。
橋元:イベントの作り方については、J-POPのフェスを作る発想に近いのかもしれない。「いつ来ても絶対的に面白い」ようにしたいし、その日ごと、回ごとでテーマや特色が違うのを楽しみつつ、結局は楽しめる王道の人たちがちゃんと出演し、満足のいく内容のイベントにしたいと思っているので。だからいつも豪華といって戴けているのかも知れません。
高澤:今の話をお聞きして、すごく納得がいきました。業界内だけではなく、もっと広い間口で考えてるというか。
橋元:逆にあんまり冒険しないとも言えるかも(笑)。タイムテーブルは僕が考えているんですけど、それぞれの出演者とこれまでの『@JAM』との流れを考えたり、「ここでこういうふうに沸くかな?」と想像したり。
高澤:そういう部分にストーリーを感じるお客さんやアイドルも多いと思うんです。
橋元:そうですね。「この日に出演する10組」というよりは、その出演者たちがどういう経緯で『@JAM』に出演してきて、今日この日を迎えているのかを重視する。物語を縦軸と横軸で作っている感覚は常に持っています。
高澤:『@JAM NEXT』を通って『@JAM the Field』に立って、というのもストーリーの一部ですもんね。
橋元:出演者のパワーを借りてやっているイベントなので、そこぐらいは考えないと、という気持ちです。例えば『@JAM2014』だと、同年の9月にZepp DiverCityワンマンを発表したDorothy Little Happyに、弾みをつけるために大トリとして出てもらって。で、彼女たちは「『デモサヨナラ』をここに置いて行きます」と言ってストーリーが出来た。彼女たちのストーリーに携われたのは嬉しいことだし、こういうときにやりがいを感じます。
高澤:多分そんな風に一緒にひとつのものを作っている感覚が、アイドルにも運営にも好かれる秘訣なんだろうなぁと思います。バックステージで拝見してても、アイドル本人も和気あいあいと、すごく楽しそうなんですよね。他のアイドル達と一緒にいる時間も長いし、ケータリングで一緒になったり。文化祭みたいな、みんなで一緒に作っている感をすごく感じました。@JAMが、そういう貴重な交流の機会になっているんだなぁと。僕らも仕組みを提供するだけではなく、物語や機会を一緒に作っていく側でありたいです。