ポピュラー音楽界における「時間の流れ」は遅くなっている? 最新のALチャートから考察

 もちろん、EXILEの3年間に『ア・ハード・デイズ・ナイト』から『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』までの進化のようなものを期待するのは無理筋というものですが、今の時代においても意外に、音楽ファンは「時間の流れ」に照らし合わせて作品がいかに進化しているかをシビアにとらえているのかもしれません。サザンオールスターズの10年ぶりのアルバム。Mr.Childrenの2年半ぶりのアルバム。今年前半はこれからもビッグアーティストの「久しぶりのアルバム」のリリースが続きますが、そこでどんな結果が出たとしても「時代のせい」以外の理由を導き出す必要があると自分は考えます。

■宇野維正
音楽・映画ジャーナリスト。音楽誌、映画誌、サッカー誌などの編集を経て独立。現在、「MUSICA」「クイック・ジャパン」「装苑」「GLOW」「BRUTUS」「ワールドサッカーダイジェスト」「ナタリー」など、各種メディアで執筆中。Twitter

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