嵐「Sakura」以外にも名曲多し この春聴きたい“ジャニーズ桜ソング”8選
嵐の新シングル『Sakura』が2月25日にリリースされ、主題歌となっている金曜ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』のほか、CMや街角でも耳にすることが増えた。表題曲はタイトル通り桜をモチーフにした、いわゆる“桜ソング”。10年前、2005年に発表された「サクラ咲ケ」が青春パンク的なアプローチだったのに対し、今回の「Sakura」はモダンでありながらどこか“和”の雰囲気も感じさせる、アダルトな曲調のポップスに仕上がっている。今の嵐の成熟した魅力を反映していて、かつての名曲とモチーフが同じでも方向性が大きく異なる作品に仕上がっているのが興味深いところだ。
そこで今回は、ジャニーズグループの桜ソングに着目し、そのアプローチの違いを検証してみたい。
TOKIO「花唄」(2002年)
まず紹介したいのが、TOKIOの「花唄」。松岡昌宏主演ドラマ『ナースマン』の主題歌で、元センチメンタル・バスの鈴木秋則が作曲を手がけている。ミドルテンポのロック・ナンバーで、王道的な歌謡曲を思わせるメロディが耳に残る一曲だ。多くの男性にとって歌いやすいキーにしてあるのも特徴で、カラオケでも人気。2004年にリリースされたシングル『トランジスタGガール』にはアコースティック・バージョンも収録されている。男同士が肩を組んで歌うのが似合う、TOKIOらしい桜ソングだ。
NEWS「チェリッシュ」(2005年)
NEWSの3枚目のシングルとなる「チェリッシュ」は、グループが8人組だったときの作品で、軽やかなハウスチューンに乗せて、甘いメロディとメンバーそれぞれのラップを聴かせる作品。全体的に洒落た雰囲気が漂っているのがNEWSらしく、BGMとして聴いても心地よい仕上がり。ささやくように歌う「チェリッシュ」のコーラスは、一度耳にすると離れないだろう。作詞・作曲は東方神起や松田聖子の楽曲も手がける福士健太郎。
NEWS「さくらガール」(2010年)
同じくNEWSの「さくらガール」も触れておきたい作品だ。メンバーが6人組となってからの作品で、作曲・編曲はそのメロディセンスが世界的にも評価されている若手コンポーザー・ヒロイズムが担当。キックがしっかりと効いた四つ打ちの上で流麗なピアノが舞うハウスチューンで、「チェリッシュ」の路線をさらに発展させたような作品。メンバーそれぞれの声を活かした歌割りも凝っていて、ハーモニーやソロなど聴きどころも多い。ジャニーズファンの間で名曲との呼び声も高く、派生ユニットのテゴマスもライブなどでカバーしている。