NEWSとKAT-TUN、躍進への助走完了? 4人組となった両グループの共通点とそれぞれの魅力
グループの結束力
NEWSは冒頭で紹介したとおり、小山と加藤の「コヤシゲ」コンビの仲のよさがあげられる。シンメとしてつねに隣にいた2人はまるで幼なじみのようだ。もうひとつのシンメであるテゴマスは、ユニットとして活動してることから、NEWSの4人になったときには一定の距離を保っているように見える。コヤシゲのようなコミュニケーションはないものの、仕事仲間としてのリスペクトし合っていることが伺える。小山がMCを務めるラジオ番組「KちゃんNEWS」で全員集合した際、最年少の手越から「全員が30代になる3年後の目標は?」という質問が投げかけられると、「5大ドームツアーをして、全国の人に名前を覚えられ、ゴールデンに番組を持つ。唯一無二でありながらも、イメージは嵐!」という結論に。トップアイドルを目指して気持ちを新たにしている。
KAT-TUNにおいては、デビュー当初のヤンチャなイメージから、メンバー間のケンカエピソードなども語られることが多い。亀梨と上田の殴り合いを中丸が必死に止めた……など、本気でぶつかり合っているからこその遠慮のないつながりを感じることができる。4人になった時期も、バラエティ番組で即座にネタにしてイジってOKの雰囲気を自ら作ることができたのも彼らの結束力があったからこそ。彼らが「いちばんツライ仕事」と称する旅番組『KAT-TUNの世界一タメになる旅』で情けない姿やメイクなしの素顔が露出しても、好感度を上げているのは、ふだんから彼らのチームワークが自然体な証拠だろう。将来は、TOKIOに通じる老若男女問わず愛される男らしいグループに成長するのではないだろうか。
4人体制という新しい形でエンジンが温まってきた両グループ。深く知れば知るほど魅力を持っていることがわかる。2015年は、満を持して躍進の年になるかもしれない。
(文=佐藤結衣)