Sexy Zone・佐藤勝利と中島健人、『ジャニーズ・ワールド』で目覚ましい成長を見せる

 特筆すべきは佐藤勝利と中島健人の熱演ぶりだ。佐藤勝利は宙吊りでジャンベを演奏したり、命綱やワイヤーなしで布だけを手首に巻きつけて空中でグルグルと回転するなど、フライングの技に磨きをかけた。手に汗握るスリリングなシーンを、涼しい顔でやってのける姿は、18歳で座長という重責を背負った彼の覚悟のあらわれとも言える。

 中島健人は心が壊れていくつもの人格が次々に出てくる難しい役どころを熱演。前作でも、シェイクスピアの10役を演じ分けたが、今回はひとりの人間の中にある感情を演じきった。その成長ぶりには、ジャニー氏も感激したと、メディアでも報じられたほどだ。

 そんな2人を支えるA.B.C-Zの安定したパフォーマンスはさすがの一言。シリアスな演技、キレのあるアクロバットなど、舞台経験の豊富さを物語る。そして、ジャニーズJr.の層の厚さは、2015年も新たなスターが誕生するのではという期待を感じさせる。歌唱力、演技力、身体能力……アイドルという枠にとらわれず、進化をつづけるジャニーズから今年も目が離せなそうだ。

(文=佐藤結衣)

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