『From My Messy Room』リリースインタビュー
Annie The Clumsy&西寺郷太インタビュー「鼻で笑えるような音楽を作りたい」
「ウクレレの魅力はコードが押さえやすいのと、あと持ち運びに便利」(Annie)
――この名前の由来を教えてもらえますか?
Annie:イギリスに留学していたときのニックネームが<Annie>だったんですね。で、ウェイトレスをやっていたときにグラスやボトルを割りまくっていて、「なんでそんなにフラフラしてるんだ? お前はclumsyだ!」って言われるようになって。
――ドジっ娘だ。
Annie:いまもバーテンダーやってますけど、お店のグラスが少しずつ減ってますから。「あれ、もう半分しかない!」みたいな。
――音楽をやり始めたきっかけがまたゆるい感じで……プロフィールには「2010年、イギリス留学中にもらったウクレレで音楽を始める」とありますね。
Annie:ギターが難しすぎて、もっと小さいのが欲しいってなって当時の彼氏からクリスマスプレゼントでウクレレもらったんです。
西寺:え、2010年?
――そうなんですよ、めちゃくちゃ最近でびっくりしました。渡英前には一切音楽活動はしていなかったんですよね?
Annie:それが音楽にはぜんぜん興味がなくて。音楽より映画が好きだったこともあって、演技の勉強がしたくてイギリスに行ったんですよ。ただ、周りにミュージシャンの友達が多かったから、たしなむ程度に音楽をやり始めて、日本に帰国してからもうちょっと本格的にやってみたいと思うようになりました。それで運良く進んでこんな感じに。
――たった4年でいまのこの状況はすごいと思いますよ。
西寺:初めて会ったのは2年前だよね? 2年前のちょうどいまごろ。
Annie:そうですね。2012年のヤマハ主催の『Music Revolution』というコンテストで郷太さんが審査員長を務めていて。
西寺:そう、だから音楽を始めて2年でコンテストに出場していたってことなんですよ。
Annie:まあ、周りに恵まれていたんですよね。
――「もらったウクレレで音楽を始める」という軽さと、いまのこの状況とにものすごい飛躍を感じてしまいます。
Annie:そんなにガツガツはしてないんですけどね。
――初めてウクレレを手にしたときのカジュアルさの延長でここまできた、みたいな。
Annie:ウクレレは持ち運びやすいし、コードも簡単だし……例えばギターのFのコードはすごく難しいけど、ウクレレなら2つだけ押さえればいいから。
――ウクレレの魅力はコードが押さえやすいのと、あと持ち運びに便利だから(笑)。
Annie:本当にそれです……重いものは担ぎたくないから(笑)。