嵐・櫻井翔、エンターテイナーとして次のステージへ 新ドラマやバラエティーでの新境地を追う

 『大使閣下の料理人』でもまた、櫻井の新たな魅力が開花するのではないかと、同氏は続ける。

「櫻井さんの魅力は“完璧ではないところ”にあるのではないでしょうか。イケメンで、慶應出身のキャスターで勉強もできて、でもちょっと運動音痴だったりするところ。そういう“弱点”にこそ、人間味や親しみやすさを感じて好感を持っているファンは少なくないはずです。『大使閣下の料理人』は、公邸料理人という役柄で品のある櫻井さんにぴったりだと思いますが、きっと完璧なキャラクターではないはず。櫻井さんが華やかな世界にどんな風に人間らしさを加味するかが、ドラマの奥深さや面白みを生み出すポイントとなるのではないでしょうか。同時に、これまでどちらかというと不器用な印象が強かった櫻井さんが、料理人という職業をどう演じるのかも期待したいところです。30代になり、アイドルの範疇に留まらない活躍が求められる時期なので、この作品でも新境地を切り開いてほしいですね」

 これまでのイメージを保ちつつも、新たなエンターテイメントの領域に挑戦している櫻井翔。先日発売した嵐のアルバム『THE DIGITALIAN』の付録となったMVのメイキング映像では、作品のスタンスについて、「15周年で我々はなにかを形にするということを選ばなかったから。15周年でどうこうというより、もっと先を見ましょうというスタンスを示している」と、グループとして次を見据えた発言をしていた櫻井は、ひとりのエンターテイナーとしても新たな一歩を踏み出しているようだ。

(文=松下博夫)

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