成馬零一『TOKYO PLAY GROUND Vol.7、Vol.8』レポ
ライムベリー、主催ライブで見せた急成長 シングル発売に向けて勢い増す
18時。夜の部となるVol.8は、せのしすたぁとの2マンライブ。
せのしすたぁは福井に拠点を置く、まお、みか、ゆーたんからなるグループアイドル。渋滞につかまりながらも、ギリギリのところで福井から駆けつけた。
オープニングは信岡ひかる。昼の部と同様、シンデレラの衣装でミュージカルナンバーを披露。三曲目では、ライブの定番となっている「夢をかなえてドラえもん」を披露したのだが、何と客席にはのび太とドラえもんにコスプレしたファンがいるというミラクルが! 彼らは第一部から居て、ハロウィンとは言え、何でドラえもん? と疑問に思っていたのだが、この瞬間のためだったとは。実は、ドラえもんの彼は、その後、せのしスたぁのライブでもまおに「お前何歳だ?」と突っ込まれた後に、ステージに挙げられたり、ライムベリーのライブではMIRIにいじられたりと、この日のライブのおいしいところを持っていっていた。
せのしすたぁは、最初の4曲は、アイドルパートとしてポップなナンバーを披露。90年代テイストのアイドルポップスは、キュンキュンするかわいいものだが、本領発揮はこの後。MCを挟んでいつものスーツ姿で登場したまおの煽りによって渋谷Gladは異様な祝祭空間へと変貌する。もはや、ライブというよりは、新興宗教の教祖や田中角栄クラスの政治家の演説を聞かされてるようで、観客はどんどんハイになっていく。
「ラストチューン」の後、ステージに登場したライムベリーと、「ハートブレイカー」をコラボして、その後はライムベリーとバトンタッチ。そのままハイテンションで突っ走る!
印象的だったのは、この日初披露となった「きみとぼく」。
HIKARUのボーカルを生かしたキュートなエレクトロ・ポップナンバーで、普段はメインの2MCが左右でPerfumeのようにダンスを踊り、中央のHIKARUの澄み切った声が会場に響き渡る。
ラップの印象が強いライムベリーだが、テクノ調の曲もいくつかあり、HIKARUのボーカルが効果的に使われていたのだが、この日、また一つ名曲が誕生した。
そして「R.O.D(HARD)」によって会場がグチャグチャのカオスとなった後、アンコールでは定番の「MAGIC PARTY」。そして、再びせのしすたぁが登場し「ハートブレイカー」をコラボ。最後にまおが「全員優勝だー!」と宣言してライブは終了した。
シングル発売と2ndワンマンライブに向けて、今までにない盛り上がりをライムベリーは見せ始めている。
(文=成馬零一)
■リリース情報
『IDOL ILLMATIC』
発売:11月19日(水)
価格:初回盤 1,250円(税抜)
通常版 1,000円(税抜)
<収録曲>
・初回盤
1.IDOL ILLMATIC
2.IN THE HOUSE
3.プレイグラウンド#1
4.IDOL ILLMATIC(inst.)
5.IN THE HOUSE(inst.)
・通常盤
1.IDOL ILLMATIC
2.IN THE HOUSE
3.IDOL ILLMATIC(inst.)
4.IN THE HOUSE(inst.)