初音ミクは確かにそこに実在した 大観衆を魅了した『マジカルミライ 2014』レポ
「初音ミク」を取り巻く創作文化の“今”を発信するイベント『初音ミク「マジカルミライ 2014」』が8月30日にインテックス大阪、9月20日に東京・東京体育館で行われた。
同イベントの特徴は、コンサートにとどまらず、展示エリアやグッズ販売も大きく展開されていること。メインとなる大阪会場では、来場者が自由にイラストやメッセージを描き込める『piaproの壁』の設置や、等身大の初音ミクフィギュアの展示、これまでに制作されたグッズの展示などが行われた。さらに、コラボレーション企業のブースや、大人から子供まで楽しめるアトラクション、フードコートなども展開され、多くのファンを魅了していた。また、東京会場でもグッズ販売が行われ、一部の展示物が設置されていた。
コンサートは、昼と夜の2部構成で、3DCG技術を駆使した初音ミクのコンサートが行われた。
東京公演では、開演時間になり、会場内のライトが消灯すると、観客がペンライトを点灯させ「ミク! ミク!」とコールを送りだした。するとオープニングサウンドとともにダンサーのYUKAと SAYAが登場。美しい映像に合わせ、綺麗な舞いを披露した。
2人によるパフォーマンスが終わると、1曲目「カゲロウデイズ」のイントロがスタート。その後、スクリーンにテレキャスターのギターを持ったミクが表れると、来場者のテンションが一気に上昇した。左右で生バンドの演奏が繰り広げられるなか、ミクは楽曲に合わせ、ギターをかき鳴らし、同曲を歌い上げた。
その後、MCを交えつつ「二次元ドリームフィーバー」「心臓デモクラシー」「ありふれたせかいせいふく」を歌ったミクは一旦退場。直後に鏡音リン・鏡音レンが登場し、フレッシュなツインボーカルが特徴のデュエット曲「スキキライ」を披露した。