EXILE弟分ユニット・GENERATIONS躍進の理由は? “総合エンタメ”としての可能性を分析
EXILEの弟分として現在売出し中のGENERATIONS from EXILE TRIBEが、9月5日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、新曲「Always with you」を披露する。
同グループは、2010年に行われた三代目J Soul Brothersのボーカルを決めるためのオーディション『VOCAL BATTLE AUDITION 2』で、ファイナリストに残った数原龍友と片寄涼太の2人に対し、EXILEのリーダーであり、事務所社長のHIROが「この2人を含めた若いグループを結成したい」という提案をしたことからスタート。2011年の4月にはEXPG(EXILE PROFESSIONAL GYM)内でのオーディションで小森隼・佐野玲於・関口メンディーが選出され、劇団EXILEのメンバーであった白濱亜嵐・町田啓太を加えた7人が「メンバー候補生」として同年7月に発表された。その後、同グループはマイクロバス1台で日本全国を移動してライブをする「夢者修行」などを行い、2012年2月に町田が役者の道を志すためにグループを脱退。同年9月にサポートメンバーの中務裕太が加入し、11月21日にシングル『BRAVE IT OUT』でデビューを飾った。
今回はそんな彼らを、「音楽・ダンス」「クリエイター陣」「メディア戦略」という3つの視点から分析したい。
“K-POP風”から“J-POPでありながらソリッドな音楽性”への変化
GENERATIONS from EXILE TRIBEは、これまでシングル5枚とアルバム1枚をリリースしており、デビュー作『BRAVE IT OUT』から最新作『Always with you』に至るまで、その音楽性やパフォーマンスは少しずつ変化を見せている。1stシングル『BRAVE IT OUT』、2ndシングル『ANIMAL』ではドープな低音とソリッドなトラックにキレのあるダンスを組みあわせ、K-POPと親和性のあるアプローチを見せたかと思えば、3rdシングル『Love You More』では流麗なジャズ・ヒップホップのトラックに、片寄のフレッシュな声質と数原の厚みを持ったボーカルを乗せた壮大なバラードを展開。4thシングル『HOT SHOT』と5thシングル『NEVER LET YOU GO』では、立体的なトラックや高度なパフォーマンスを保ちつつもマイルドに仕上げ、“J-POPでありながらソリッドな音楽性”というGENERATIONSのカラーを打ち出した。そして最新シングル『Always with you』では、ソフトEDM的なシンセで楽曲を引き締めつつも、初期EXILEの「Together」や「Carry On」を連想させるポップな楽曲で、片寄と数原のボーカルの魅力を最大限に演出。ダンスにも徐々に余裕も見え始め、次第にその実力を開花させている。