7!! ×mimmam対談「普通の女の子が感じてることをリアルに届けたい」

「友情を歌ってる『この広い空の下で』は感情移入しやすいし、共感できる」(mam)

――ではそろそろ本題のお話を(笑)。7!!の新しいアルバムの中から、みなさんと何曲か一緒に聴きながらお話していこうかなと思うんですけど――。

■『スタートライン』

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NANAE:今年で7!!は結成10周年を迎えました。10年間4人でやってきて楽しいこともいっぱいあったんですけど、苦しいこととか辛いことっていうのもあって。ほんとにこのまま音楽続けてていいのかなとか思ったこともあったんですけど、それでも続けてきたからこそ今があって。私たちだけじゃなくて、今夢を追ってる人だったりとか、夢につまづいてたり立ち止まってしまってる人もたくさんいると思うんですよ。いつもここからが新しいスタートだよ、っていうように、この曲でそういう人たちの背中を押してあげられたらいいなと思って。

mim:“選んできた この道は そう 間違ってなんていないから どこまでも走り続けよう”という歌詞にすごく励まされますね。

MAIKO:こういう曲を今書けたっていうのは、振り返ることができる過去があるからでもあって。今mimさんが言ってくれた歌詞のところは私もすごく大好きで、そこに共感してくれる人っていうのは、楽しいばかりじゃなくて、苦しんできたことのある人だと思うんです。ほんとにちゃんと届いてるんだなあって、嬉しくなりますね。

■『メロディ・メーカー』

――非常に甘酸っぱい恋の歌なんですけど、みなさんもそんな恋の思い出はありますか?

MAIKO:中学校の時に好きな男の子がいて、放課後にその子を追いかけて学校の階段で「好きです!!」って言ったんですけど、見事に「ごめんなさい」されて、泣きながら廊下を走るっていう(笑)青春ドラマみたいなことをしたことがあります。今思えばめっっちゃ恥ずかしいんですけど。あんなに堂々と告白したのは初めて(笑)。

NANAE:私も切ない思い出ばっかりなんですけど。中学二年生のときに初めて男の子とちゃんと付き合って、その彼からクリスマスプレゼントに写真立てを貰ったんですよ。すごく大事にしてたんですけど、別れたあと一年後に“会いたい”って連絡が来て。“戻りたいって言われても戻らないよ”って言うつもり満々で会ったら、“言いにくいんだけど、去年あげた写真立て、俺もすごく気に入ってたから返してくれない?”って言われて。

――なにそいつって感じですね(笑)。

MAIKO:ねーー。別れて正解だよそんなの。

NANAE:泣きながら走りましたよ、私も(笑)。返しましたけど(笑)。いい女っぽく“戻らないよ”って言う私の計画を返してくれっていう。めっちゃ恥ずかしかったです。

――mimmamのおふたりはそんな切ない恋の経験はありますか?

MAIKO:めっちゃモテそうだけど。

mim:そんなことないですよ。私そんなちゃんと付き合ったことないんです。一週間で別れるとか、そんな恋愛ばっかでした。

MAIKO:一緒!MAIKOも中学生のとき、二週間で別れたことある。

mim:なんかそういうのは、付き合ってるうちに入れてないです(笑)。

mam:私はもう、何もないです。何もなさすぎて(笑)悲しい。

NANAE:でもマンガ読んでたら、なんかマンガの人が格好良すぎて、現実の人が“ふんっ”ってなるよね。

mam:そうそう、そうなんですよ。

mim:でもそんなこと言ってたらいつまでも結婚できないから(笑)。

mam:だから妥協します(笑)。

■『この広い空の下で』

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MAIKO:この曲は卒業を経て、凄く仲良かった友達と離れてしまったあと、その仲が良かったころを思い出すっていうイメージなんです。卒業ソングって言ったら、“未来に向かって羽ばたいていこうぜ!ずっと友達!”的なものが多いと思うんですけど、本当の卒業ってそういうんじゃないと思うんですよ。実際環境が変われば連絡もとらなくなって、あんなに仲が良かったのに、あの子が今何してるのかとか、何に悩んでるのかとかも全然わかんないっていう。そのリアルを表したくて、この曲を書きました。

mam:私はこの曲が一番好きです。7!!さんは結構恋愛の歌が多いのかなって思ってたんですけど、その中で友情を歌ってるこの曲は感情移入しやすいし、共感できるなって思いました。

――7!!のおふたりは今も沖縄に住んでいますが、やっぱり友達が遠くに行ってしまった経験はありますか?

MAIKO:結構あります。親友って呼んでた子も内地(本州)に飛び出していって。最初は連絡も取るんですけど、お互いの目の前の毎日が忙しすぎてだんだん連絡も取らなくなっていって。連絡がないのが元気な証拠とも思うんですけど、やっぱりどこか寂しいなって思ったり……。私結構メンタルが弱くて(笑)進む道を見失いがちなんですよ。そんなときに楽しかった頃の思い出を思い返しながら、“きっと今あの子も頑張ってるんだろうな、クヨクヨしてらんないな”って思ったりして。だからこの曲も最後は「新しい風に吹かれ涙は輝くよ」って、前向きな感じになっているんです。

NANAE:この曲は聴いたときに私自身すごく共感して。それにこの曲をきっかけに、そういう疎遠になってる友達と連絡取ってみようって思いましたね。

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