嵐、西野カナ、氣志團……春ドラマ「主題歌」の傾向と対策
『あまちゃん』(NHK)ブームで「潮騒のメモリー」 と「あまちゃん オープニングテーマ」が第55回日本レコード大賞作曲賞を受賞するなど、ドラマ主題歌がヒットチャートを賑わせた2013年。それでは、今クールに放送されるドラマには、大ヒットの可能性を持つ主題歌はあるのか。各局の春ドラマの状況をまとめた。
フジテレビ系
日本で最も知られているドラマ枠、月9に放送されるのは『極悪がんぼ』。尾野真千子が主演を務める同番組は、キラキラした恋愛ドラマが多い月9のイメージとは一味違い、椎名桔平や竹内力、宇梶剛士など、クセの強い役者陣と、『カバチタレ!』『特上カバチ!!』の作者ならではの原作のアクの強さが目立つ。そんな今回の月9に楽曲を提供するのは、ヤンキー文化に造詣の深いロックバンド、氣志團。先日、白鳥雪之丞の“休学”が発表されたばかりだが、その暗いニュースを吹き飛ばすような新曲「喧嘩上等」で、ドラマを大いに盛り上げてくれそうだ。
日本テレビ系
土10には、嵐・二宮和也主演の『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』が放送される。日本有数の東大合格者数を誇る、開成高校。進学校の野球部が「強豪校」といわれる所以と、一風変わった「勝ち方」をドラマに仕立て上げた作品だ。同番組の主題歌は嵐の「GUTS!」に決定しており、番組の題材となっている「高校野球」にふさわしい青春応援ソングに仕上がっている。
水10に放送されるのは、『花咲舞が黙ってない』。原作は『半沢直樹』(TBS系)でおなじみの池井戸潤の著書『不祥事』と『銀行総務特命』の2作だ。「女版半沢直樹」と評される同作のヒロイン、花咲舞を杏が務め、主題歌には西野カナの「We Don't Stop」を起用。言いたいことを言う、強い女性像を描くドラマとなりそうだ。