KinKi Kids堂本光一の音楽的スタンスとは? 異彩を放つ「プロデューサー資質」

「アルバム『Gravity』を提げたツアー『KOICHI DOMOTO 2012“Gravity”』で彼のコンサートを観たのですが、ジャニーズでは珍しく女性ダンサーも登場する、アダルトな雰囲気のショーでした。登場するJr.メンバーも舞台の選抜を集めた感じで、本格的なダンサー集団といった風情です。いわゆるアイドルのコンサートの感じではなく、完成されたショーとなっていて、女性ダンサーが彼の頬をなでるような振り付けも、落ち着いたトーンの音楽でちゃんとアーティスティックに見せることができる。ほかのジャニーズのコンサートだと、ファンから悲鳴さえ上がりそうな演出さえも、彼の場合は成立するんです。きっと彼は自分が作品を作るうえで何を大切にすべきかがちゃんと見えていて、ファンもそれをわかっているんでしょうね」

 いわゆるアイドル的なスタンスとは一線を画し、常に新たな表現に挑み続ける堂本光一。彼が一線で活躍し続ける秘訣は、そのセルフ・プロデュース能力にもあるのかもしれない。
(文=松下博夫)

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