サカナクション、sleepy.abに続くか? 北海道発バンドFOLKSの音楽性に迫る

Galileo Galilei

Galileo Galilei『Hellogoodbye』

 学生時代に、十代のアーティストによるオーディションを兼ねたロック・フェスティバルである「閃光ライオット」で優勝し、その勢いのままメジャーデビューしたギターロックバンド。一度は活動拠点を東京に移すものの、自由な音楽を制作しにくい状況と、慣れない東京生活のストレス等を避け、再び活動拠点を札幌の一軒家に移す。その後、制作されたセカンドアルバム『PORTAL』以降は、現行の洋楽インディーで流行していた音とリンクする、日本人離れしたサウンドプロダクションを展開している。

sleepy.ab

メロディ【PV】/ sleepy.ab

 抽象的でイマジネイティブな詞世界と浮遊しているかのようなトラック。現実離れした彼らの曲たちは、聴いているとまるで夢の中にいるような気分にさせてくれる。結成当初より北海道を拠点に活動しており、メジャーデビュー後も変わらないペースで、ファンへの期待にこたえ続けている。フェスへの出演も多く、今や野外フェスに欠かせないバンドの1組となっている。

You Said Something

YOU SAID SOMETHING / A CAT LIKE VELVET (ベルベットみたいなネコ)

 北海道札幌市に突如現れたLO-FIインディポップバンド。 ドラムボーカル、ベース&鉄琴、ギター、の男女混合3ピース編成。メンバー全員が大好きな、海外のインディバンドに多大な影響を受けたサウンドと、 日本語詞の語感を生かしたメロディーが特徴。ポップで可愛い作品は、インディ・ロック、インディポップファンから支持を集める。

 都会から離れることで、自分たちの世界観を日々拡げ続けている、北海道を拠点に活動するバンド達。彼らのような活動方法で、各地のメジャーバンドが地方のシーンを発展させていった先にあるものは、再びロックバンドが天下を取る時代なのかもしれない。
(文=中村拓海)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる