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オリジナル・メンバーは、ビヨンセ・ノウルズ、ケリー・ローランド、ラトーヤ・ラケット、ラターヴィア・ロバーソンという、テキサス州ヒューストン出身の幼なじみ4人。メンバー・チェンジにより現在は、ビヨンセ、ケリー、そして00年に新加入したミッシェル・ウィリアムズの3人組となっている。全員が熱心なキリスト教徒で、グループ名も聖書より引用されているとのこと。
彼女たちはわずか8歳でグループを結成、92年に出場したTVオーディション番組で見事優勝を勝ち取り、それがレコード会社の目に留まり契約を交わすことになる。16歳になるまでじっくりと英才教育を施され、98年、満を持してデビュー・アルバム『デスティニーズ・チャイルド』を発表。ワイクリフ・ジョン、ジャーメイン・デュプリ、ドウェイン・ウィギンス(トニー・トニー・トニー)など豪華なプロデューサー陣を迎え、万全の体制が敷かれたこのアルバム。先行カット・シングル「ノ・ーノー・ノー」の大ヒットもあって、ゴールド・ディスクを獲得した。
その後もR・ケリーとのコラボレーションやソロ・ツアーなどを行い、着実に実力と人気をつけていったデスチャ。99年には、TLCのヒット曲「ノー・スクラブス」を手がけたことでも知られるシェークスピアやティンバランドらをプロデューサーに迎え、変則ビートをも大胆に取り入れた2ndアルバム『ライティングズ・オン・ザ・ウォール』を発表。US、UKなどを中心にしてスマッシュ・ヒット・アルバムとなる。だが、順風満帆なキャリアを積んでいるさなか、ラトーヤとラターヴィアが相次いで脱退。代替としてミッシェルが加わり、現在の体制になる(ファラも一時在籍)。
リード・シンガーたるビヨンセの完璧すぎるピッチは、良くも悪くもプロ・トゥールズ以降のヴォーカル・スタイルだといえるが、根底に流れているのは、紛れもなくソウル・フィーリング。力強くもしっとりした感のあるヴォーカル、若さだけでなくテクニックも備えたコーラス・ワーク、大物プロデューサーを迎えても力負けしないグルーヴ感のある歌唱力からは、彼女たちの確かな実力のほどが窺い知れる。
続く01年リリースの3rdアルバム『サヴァイヴァー』は、10カ国以上でチャート1位を獲得、日本でも50万枚を越えるヒットを記録。驚愕の美貌と高い歌唱力を持つ、「00年代のセックス・シンボル」または「トレンド・リーダー」として知られるビヨンセを中心に、“史上最強のガールズ・グループ”としての地位を確固たるものとした。
グループとして/ソロ・シンガーとして/ムーヴィ・アクターとして、さまざまなシーンで活躍を見せるカリスマ才媛たちが次に選んだ道は、02年のワールド・ツアー終了とともにグループとしての活動を一時休止、個々のソロ活動を開始させるということだった。ビヨンセの1stソロ・アルバム『デンジャラスリィ・イン・ラヴ』(03年)の爆発的大ヒットをはじめ、ミッシェル、ケリーともにそれぞれのソロ・プロジェクトを成功させたが、04年には復活作となる4thアルバム『デスティニー・フルフィルド』を発表。しかし、全世界で700万枚のセールスを記録した同作を引っさげ行われたワールド・ツアー中の05年6月11日、バルセロナでのライヴ中にケリーが言った。「これが最後のヨーロッパ・ツアーになる」と。各メンバーのソロ・プロジェクトの成功のたびに持ち上がっていた解散のウワサに対し、完全否定の姿勢を崩さなかった彼女たちによる、あまりにも突然の解散宣言は世界に衝撃を走らせた。グループとしてキャリア絶頂期の中で解散という選択肢を選んだデスティニーズ・チャイルド。ツアー・ファイナルとなる05年9月10日、カナダ・バンクーバー公演を最後に、8年間に渡るあまりにも華麗なる歴史の幕を下ろした。

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