ZIPANG OPERA spi&心之介、個を尊重し合うグループの在り方 4人で目指す新たなジャパニーズポップとは?

ZIPANG OPERA、グループの在り方

 期待のパフォーマンスグループ ZIPANG OPERAが、1stアルバム『ZERO』を11月3日に<LDH Records>からリリースし、デビューを果たした。メンバーは、それぞれが2.5次元ミュージカルや舞台などで活躍する佐藤流司、福澤 侑、spi、そしてボーカリストの心之介で構成されており、すでに6月には東京国際フォーラムで初公演『ZIPANG OPERA ACT ZERO 〜暁の海〜』を成功させている。『ZERO』に収録されている楽曲は多彩で、EDMやエレクトロ、ミクスチャー、バラードなどが散りばめられた内容。彼らは本作品で何を表現したのだろうか。そしてグループのコンセプトとなっている「全く新しいジャパニーズポップの世界に向けた発信」とは? 今回はいまだ謎に満ちたZIPANG OPERAの全貌をspiと心之介に語ってもらった。(小池直也)

全員がフリーランスのチーム

ーー1stアルバムの完成おめでとうございます。メジャーデビューを迎える今の気持ちはいかがですか。

spi:トップスピードで動いてきたよね。リリースより先に公演をやっているし。

心之介:『ZIPANG OPERA ACT ZERO 〜暁の海〜』を観た方しか楽曲の全貌は分からなかったので、「やっとアルバムが出るぞ」という楽しみな気持ちです。

spi

ーーインパクトの強いグループ名について、改めてお聞きしたいです。

spi:ZIPANG OPERAは「日本歌劇」という意味なので、解釈が広いパフォーマンスをしていきたいというニュアンスが込められているんです。語感からしても「こんな人たちなのかな?」という、国際的に共通のイメージが湧くのかなと思うんですよ。その期待に応えたり、時に裏切ったりもできるので気に入っています。

ーーアーティスト写真で心之介さんがチェーンソー、spiさんがピッケルを持っているのも興味深かったです。

心之介:ファンの方々の間でも謎を呼んでいると思います(笑)。

spi:武器というより、何かしらの強さを感じてもらえたらと。日本という国ならではの色合いも出ていますよね。

心之介

ーー先ほど話題に上がった初公演『ZIPANG OPERA ACT ZERO 〜暁の海〜』の感想も聞かせてください。

spi:楽しかったですよ。心(心之介)がカマしたり、(佐藤)流司がガンガンなぎ倒すのを見て触発されましたし、お互いに影響を与え合うようなステージでしたね。お客さんにも喜んでもらえて嬉しかったです。初公演なのに、不思議と初めてな気がしませんでした。

心之介:確かにメンバー4人が出会ってから日が浅い状態でしたが、初公演は謎の安心感がありましたね。spiさんと「開華」で一緒に歌うパートもそうですし、そこまで緊張しませんでした。

spi:(福澤)侑くんは「たまに集まってパフォーマンスして、また各々でも活動する」というスタンスのことを指して「俺たちSMAPみたいじゃない?」と言ってました(笑)。僕らは「みんなで集まって頑張る」というよりも「各々が光ろうと進んで行ったら最後に出会った」というチームなんですよ。

心之介:共同体ではなく「個」の集まりなので、そこが他のグループとは違う印象があります。バンドでもグループでもなく、全員がフリーランスというか。

初対面の瞬間から「大丈夫だな」と思えた

ーーなるほど。結成の経緯や様子を今一度振り返ってみると、いかがですか。

心之介:僕だけオーディションでの加入なんですよ。

spi:当初は流司と侑くんのパフォーマンス、僕は歌という体制だったんです。でも「何か足りないね」という話になり、そこでオーディションを勝ち抜いたのが心之介でした。

心之介:面接では、以前やっていたバンドで作詞作曲した楽曲を弾き語りしたんです。合格した時は「マジですか!」という感じで。

spi:そこから全員での活動が集まったのは写真撮影の時です。密集できずマスクもしていたので、借りてきた猫みたいでしたが(笑)、集合写真で内側を向いた時が本当の初対面だった気がします。不思議なことに、その瞬間「これは大丈夫だな」「この4人でやっていくだろうな」と思えたんですよ。直感ですけど。

心之介:spiさんは最初に話した時に「昨日何食べた?」みたいな超オフな話をしてくれたんです。フランクな人だなと驚きつつ、僕も大丈夫だと思えました。そこで砕けた会話にならなかったら、もっと委縮してたかもしれません。

spi:その時は心之介も「何も食べてないですね」みたいな気を使わない感じだったので、初対面で将棋を指すみたいにならなかったんです。その印象が今も続いていますね。例えると、正月の親戚みたいな。たまにしか会わないけど、ほどよい距離感で一緒にいると安心するというか。

ーーこの場にいない佐藤さん、福澤さんについては?

心之介:侑くんは一緒にゲームをしたりします。流司くんは忙しい方なので、同じ場所にいられただけで嬉しいですね。

spi:心之介にとって侑はいとこ、流司は東京にいるお兄ちゃんって感じかな。

心之介:そうかもしれません(笑)。

spi:もともと僕もふたりと面識がそこまであったわけではないんですよ。流司に関しては日本の作品における経験値が高いのに比べて、僕は輸入/翻訳系の舞台に出ることが多かったので、共演した時は彼の魅せ方や華から勉強させてもらいました。リスペクトと同時に「負けないぞ」という気持ちでしたね。侑くんのことは「バケモノみたいなダンサーがいる」と噂で聞いていて、疑いつつ見たら今まで見たなかで一番上手い、というかカッコいい人だなと。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる