ラストアイドルが語る、デビューにかける思い 「覚悟とか受け入れる強さが全然違う」

ラストアイドルが語る、デビューへの思い

 2017年8月より放送を開始した、秋元康総合プロデュースによるアイドルオーディション番組『ラストアイドル』(土曜深夜/テレビ朝日系)。「プロアマ問わず、兼任可能」というこれまでに例を見ない応募条件で始まった同オーディションは放送前から話題を呼び、今では番組放送中のTwitterが実況ツイートで溢れるほど、アイドルシーンの中でもっとも熱い視線が注がれている。

 番組では、暫定メンバー7人に対して毎週新たな挑戦者が指名制で勝負を挑み、1対1のパフォーマンスバトルを繰り広げる。そのバトルをギュウゾウ(電撃ネットワーク)、大森靖子、吉田豪など、アイドルに造詣の深い各界著名人たちが審査員として評価。そのバトルに勝ち抜くことができたメンバーが、12月20日発売のメジャーデビューシングル『バンドワゴン』のユニットメンバーとしてデビューする。

 先日放送された12月16日回では、ついにデビューを勝ち取ったメンバーが決定。センターの阿部菜々実(15歳)、吉崎綾(21歳)、大石夏摘(13歳)、安田愛里(18歳)、長月翠(17歳)、鈴木遥夏(14歳)、古賀哉子(19歳)の7名だ。リアルサウンドでは、いち早くメンバー全員にインタビューを行うことができた。毎週のように入れ替わるメンバーたちとの出会いと別れ、多くの人々の思いをのせて掴み取った新たなステージ……この数カ月で急速な成長を遂げた彼女たちのまっすぐな言葉、熱い思いをお届けする。(編集部)【※インタビュー最後にはチェキプレゼント情報&セカンドユニット・Good Tearsからのコメント掲載】

『ラストアイドル』は思っている以上にいろんなものを得られた番組(吉崎)

ーー皆さんが『ラストアイドル』という番組に応募しようと思ったきっかけを教えてください。まずは、番組初回時の暫定メンバーだった吉崎さん、安田さん、長月さんから。

吉崎綾

吉崎綾(以下、吉崎):私は小泉今日子さんや松田聖子さんのように、歌って踊れて演技もできる、マルチな活動をされている方にすごく憧れていて。『ラストアイドル』でなら、そういうアイドルになれるんじゃないかと思って、最初はそういう理由で応募しました。

安田愛里(以下、安田):私はもともとアイドルになりたくて芸能界に入ったんですけど、今の事務所からは女優として押していくと言われていて。何度か「アイドルになりたいんです!」という気持ちを伝えても、「君はアイドルっぽくないし、アイドルにはそんな簡単にはなれないから」と言われてきたんです。でも、『ラストアイドル』の話を初めて聞いたとき、「事務所に所属していても既存のアイドルグループに所属していても、誰にでもチャンスがある」と知って、アイドルに向いていないと言われる私にも応募するチャンスがあるんだと思って応募しました。

長月翠(以下、長月):私は前に所属していたグループを辞めると決めたときに、この番組のことを知って。もっとアイドルとして有名になりたいという気持ちが強かったから、秋元康さんの名前をみつけて応募しようと思ったんです。

ーーなるほど。で、お三方を含む暫定メンバー7人で8月12日に番組がスタート。第3回(8月26日放送)で早くもメンバーが入れ替わります。最初は古賀さんでしたね。

古賀哉子(以下、古賀):はい。私が挑戦者として参加したのは、最初の番組収録日で。だから暫定メンバーにとっても最初の収録だったんです。

ーーでは古賀さん自身もどんな番組になるのか、詳細を知らなかった?

古賀:そうなんです。収録の1週間前に挑戦することが決まったんですけど、ちょうど学校のテスト期間中だったからバタバタしていて。それで、いざ収録に行ってみて、スタッフさんから説明を聞いて、詳しい内容が理解できたんです。

ーーそうだったんですね。古賀さんはもともと、芸能界で活動していたんですよね?

古賀:はい。高校のときに2年間だけモデル事務所に入っていたことがあって。で、高3になる前に進路を考えなくちゃいけなくなって、専門学校への進学を選んだんです。だけど、この世界に対する未練もあって……もしこのオーディションに落ちたら、そのまま専門学校で勉強を続けようと考えていました。

ーーそこから中盤にかけて入れ替わりが続き、第8回(9月30日放送)で鈴木さんが暫定メンバーになります。鈴木さんはアイドルに対する憧れは?

鈴木遥夏

鈴木遥夏(以下、鈴木):はい、小学1年生の頃からずっとありました。でも、最初の暫定メンバー7人を決めるオーディションには参加していなくて。そのときはメンバーが入れ替わるのが怖いと思っていたから、もともと受けないつもりでいたんです。でも番組を観ているうちに、「受からなくても良い経験になるんじゃないかな」と思うようになったので、挑戦者募集に応募しました。

ーー続いて、第10回(10月14日放送)でセンターが阿部さんに入れ替わります。

阿部菜々実(以下、阿部):私は今もパクスプエラというグループと兼任しているんですけど、そっちの活動が以前と比べて少なくなっていて。しかも今受験生で、今後の進路を考えたときに周りの人からは「受験に専念したら?」と言われたんですけど、自分はこのままずっとアイドルを続けたいと思ったんです。もし『ラストアイドル』に受かったらアイドルを続けられるし、周りの人たちにも認めてもらえるんじゃないかなと思って、挑戦者オーディションを受けました。

ーーそして、第12回(10月28日放送)で大石さんが加わります。

大石夏摘

大石夏摘(以下、大石):私はこの番組を最初から観ていて。綾ちゃんとか愛里ちゃんのことが、すごく好きだったんです。

安田:えー、嬉しい(笑)。

大石:みんなすごくキラキラしていて、いいなと思っていて。私自身、歌ったり踊ったりするのが好きで、ミュージカルもちょっとだけやったことがあったんです。でも、ミュージカルって知っている人は知っているんだけど、世間一般の人は出演している人のことまで知らないじゃないですか。私はみんなが知っているような存在になりたかったから、挑戦者オーディションを受けてみようと思ったんです。

ーー先ほど古賀さんが「どんな番組になるか知らなかった」と言っていましたが、それこそスタート時から参加する皆さんはこんなことになるとは……。

長月:思ってもみなくて(笑)。収録が進むにつれ、「あれ、これはちょっと普通の番組ではないぞ?」と気づいて、バトルもこんなに険しいものだと思ってませんでした。それこそ最初は、書類審査を通らなくてもいいかぐらいの気持ちで応募したのに、気づいたらどんどん気持ちが入り込んでいくというか、「やりたいな」って思うようになって。とにかくアイドルになりたかっただけでここに来たので、その過酷さにはびっくりしました。

吉崎:最初はメンバーとも仲良くならないでおこうと思ったし。でも「バンドワゴン」を一緒に練習していくうちに、みんなの優しさとか良いところが自然と見えてきて。それで仲良くなったときに、初めて暫定メンバーが入れ替わって、そこで……入れ替わったときの悲しさもあるけど、勝った子が一生懸命馴染もうとしていたり、その子も私たちと同じ夢を持っているんだと気づいたりすると、その子を受け入れようとする気持ちも生まれてきたんです。私が思っている以上に、いろんなものを得られた番組ですね。

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