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アーティストが語る“ミュージックヒストリー” 第十六回:ちゃんみな

気鋭のラッパーちゃんみなが明かす、影響を受けた“ストイックなアーティスト”

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 隔週木曜日の20時~21時にInterFM897でオンエアされているラジオ番組『KKBOX presents 897 Selectors』(以下、『897 Selectors』)。一夜限りのゲストが登場し、その人の音楽のバックボーンや、100年後にも受け継いでいきたい音楽を紹介する同番組では、ゲストがセレクションし、放送した楽曲をプレイリスト化。定額制音楽サービスKKBOXでも試聴できるという、ラジオと音楽ストリーミングサービスの新たな関係を提示していく。11月16日の放送には、ラッパーのちゃんみなが登場。“自身が影響を受けた音楽”と“100年後に残したい音楽”を紹介する。今回はそのプレイリストから彼女の音楽性を掘り下げるべく、同回の収録現場に立ち会った模様の一部をレポートしたい。

BIGBANG「Haru Haru」

 19歳の彼女がまず自身のルーツとして挙げたのは、BIGBANG「Haru Haru」(アルバム『Number 1』収録)の韓国語バージョンだ。韓国で日本人の父と韓国人の母から生まれたちゃんみなは、3歳からバレエ・ピアノ・バイオリンなどをしながら歌手を目指していた。日本の小学校に入学後、2年生の時にこの曲と出会い、失恋を描いた楽曲と、男同士の喧嘩を映したMVのギャップに衝撃を受けたという。また、この曲をきっかけに自分がなりたい歌手の方向性が定まったということも明かしてくれた。ほかにもちゃんみなは「音楽を始めて影響を受けた曲」として、同アーティストの「LA-LA-LA」(アルバム『For The World』収録)をピックアップ。自身のキャリアにおいて、BIGBANGからの影響は大きいようだ。

SEAMO「Continue」

 続いて「10代の節目になった一曲」として挙げたのは、SEAMOの「Continue」(アルバム『SCRAP & BUILD』収録)。ちゃんみなはこの曲について「小学校6年生の時、いじめにあっていて。でも、その時の担任が熱血教師で、この曲を紹介してくれて、聴いてみたら私のことを歌っているみたいで」と、自分の逆境を代弁してくれているかのような歌詞に胸を打たれ、何にも負けずに頑張ろうと思ったことを明かした。この話には続きがあり、先日SEAMO本人に対面を果たすことができたというちゃんみな。喜びのあまり号泣してしまったらしく、機会を見て、そのことを紹介してくれた担任にも伝えにいくそうだ。

Juliet「ナツラブ」

 また、彼女は「思い出の一曲」として、Julietの「ナツラブ」(アルバム『ラブ』収録)をピックアップ。自ら「元ヤン」と語るちゃんみなは、荒れた中学生時代を過ごしていたそう。本人曰く「ナツラブ」は「昔はやんちゃをしていて、ちゃんと音楽をやろうと思って高校に上がった。その時によく聴いていた曲」で、楽曲の<戻りたい場所がある 戻れないワケがある>という歌詞が、彼女がヤンチャをしていた時代を思い出させ、いっそう気を引き締められたのだという。

Lady Gaga「Telephone feat.Beyonce」

 番組後半では、「音楽を始めて影響を受けた曲」として、先述のBIGBANG「LA-LA-LA」とLady Gaga「Telephone feat.Beyonce」(アルバム『The Monster』収録)を紹介。“練馬のビヨンセ”の異名を持つちゃんみなだが、ここで影響を受けたのはビヨンセではなくレディ・ガガだそうで、彼女について「女性でもここまでカッコよく、女性にしかできないカッコよさを表現できるのかと衝撃を受けた」ことを明かしてくれた。同じくメジャーデビュー以降、同性も憧れるカッコよさで幅広い世代から注目を集めるちゃんみなを見ていると、確かにレディ・ガガ的ともいえるストイックなアーティスト像を感じ取ることができる。

 なお、番組ではほかにも、ちゃんみなの“100年後に残したい音楽”として、「意外な国内シンガーのポップソング」や、「アメリカの女性ラッパーのシンパシーを感じる1曲」などが紹介される。また、11月1日配信の「CHOCOLATE」についてのトークも行なわれた。

 彼女の幅広いルーツや、幼少期の体験などが紹介された今回の収録。これまで番組に登場したなかでは最も若いちゃんみなのルーツは、プレイリストとして並べて聴いてみると、いっそう新鮮に感じるはずだ。

(文=中村拓海)

■番組情報
KKBOX presents『897 Selectors』
DJ:野村雅夫 
放送日:毎月第一・第三週木曜20:00からInterFM897でオンエア
番組ホームページ

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