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ギタリスト2人が、曲作りと楽器・機材へのこだわりを語る

HINTO 伊東真一×クリープハイプ 小川幸慈対談「信頼関係があるから自分のギターを追求できる」

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 今の日本のギターロックのシーンにおいて、突出した個性を持つギタリストを挙げろと言われたら、僕は真っ先に伊東真一の名前を挙げる。彼が所属するHINTOのニューアルバム『WC』におけるギタープレイは、歌いまくる裏メロとカラフルなサウンドという特徴がさらに更新され、とにかくとんでもないことになっている。そんな伊東のファンを公言する下の世代のギタリストは数多くいるが、今回はその中から、こちらもニューアルバム『世界観』を発表したばかりのクリープハイプ・小川幸慈を迎え、両者の対談を企画。それぞれのバンドの曲作りの内実が伺える、非常に興味深い対話が繰り広げられた。(金子厚武)

「歌メロの裏で何を弾くか。そういう部分で伊東さんの影響を受けてる」(小川)

――小川さんはいつ頃から伊東さんのギターがお好きだったのでしょうか?

小川:20代前半のときに、当時はまだクリープハイプとは別のバンドをやってたんですけど、そのバンドのメンバーがSPARTA LOCALSのアルバムを貸してくれて、すごいというか、密度が濃いなって思ったんです。ラジオで新曲がかかったりしても、すぐに「これSPARTA LOCALSの新曲じゃない?」とわかる、そういうところもすごく好きです。で、SPARTA LOCALSは解散してしまったわけですけど、また(安部)コウセイさんと伊東さんで新しくバンドをやると知って、「ヒロト&マーシーじゃないか」って(笑)。やっぱり、コウセイさんの歌には伊東さんのギターだと思ってたので、すごく嬉しかったです。

――伊東さんはどんな人たちからの影響を受けて、今のスタイルを築いていったのでしょうか?

伊東:ベタですけど、ジョン・フルシアンテ(元レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)とかはずっと好きですし、あとはマーク・リボー、フランク・ザッパなどですね。

――今日取材をするにあたって、過去の小川さんのインタビューを読み返していたら、好きなギタリストとして、ジョン・フルシアンテ、ジョニー・マー、そして、伊東さんの名前を挙げているのを見つけました。

伊東:恐れ多い(笑)。でも、ギタリストで「ジョンは嫌い」とか「あんまりピンと来ない」という人には会ったことないですね。

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HINTO 伊東真一

――改めてですけど、何でみんなジョンが好きなんでしょうね?

伊東:個人的には、小器用なタイプのギターの人はそんなに好きじゃなくて。ちょっと武骨というか、粗さがあったり、脆さが見えるような人が好きで、ジョンはそういう部分がありますよね。ライブとかだと結構適当だったりするじゃないですか? ああいうのもすごいかっこいいなと思います。

小川:「Scar Tissue」などを聴くとわかりやすいのですが、フレーズ自体は難しくないんですけど、すごく切なかったり、一音一音に気持ちが入ってる音を出せるギタリストだと思います。あと、レッチリを一回やめて、ドラッグ漬けになって、また戻ってきて、というストーリーが人間臭くて、そこの部分もギターに表れてると思いますね。

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クリープハイプ 小川幸慈

――では、小川さんは具体的に伊東さんのプレイのどんな部分から影響を受けているのでしょうか?

小川:歌メロの裏で何を弾くかという部分ですね。SPARTA LOCALSもHINTOもアプローチがすごいなと毎回聴いて思うので、そういうところは影響されてると思います。

――まさに、裏メロを弾きまくるのが伊東さんのスタイルで、その影響は確実にクリープハイプにも引き継がれていますよね。

伊東:個人的には、自分なりの歌の立たせ方だと思ってるんです。コウセイからすれば、邪魔でしょうがないと思うんですけど(笑)、僕なりの歌を立たせるアプローチが、ああいうアプローチなんです。まあ、最近は特に意識するわけでもなく、自然にやってたらああいう感じになっちゃうんですけど。

――ごく一般的に言うと、「音がぶつかっちゃう」と言われるような状態も、伊東さんなりの歌の引き立たせ方だと。

伊東:普通に音楽を聴いてる人は、みんな歌にしか耳が行ってなくて、ギターが何やってるとかベースが何をやってるって、それほど意識しないと思うんです。でも、僕は「横でわけわかんないことやってるやつがいる」という違和感のようなものを感じてほしくて。最終的には、歌に引っ張られて欲しいんですけど、横で戦ってる人がもう一人いるというか、お互いやり合ってるみたいな構図が好きなんですよね。

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