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香月孝史が『アンダーライブ4thシーズン』をレポート

乃木坂46が『アンダーライブ4thシーズン』で見せた、パフォーマンスの“懐の深さ”

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香月孝史
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 10月15日から始まった乃木坂46の『アンダーライブ4thシーズン』は、25日の公演で幕を閉じた。この4thシーズンは、すでに発表されている今年12月17、18日の『アンダーライブ日本武道館公演』への助走としての意味合いも持っている。アンダーメンバーのみによるこのライブが昨年の春に始まったことを思えば、その翌年の日本武道館公演実現は、順調すぎるほどの展開にも感じられる。それは乃木坂46というグループ全体が昨年から今年にかけて自身のブランドをいっそう大きくしてきたことの成果でもあるが、その進化をライブパフォーマンスの面から支えたのがアンダーメンバーであることは間違いない。昨年12月に東京・有明コロシアムで行なわれた『アンダーライブ セカンド・シーズン Final!~Merry X'mas “イヴ”Show 2014~』ではすでに、アンダーライブ初年度の経験値に裏付けされて選抜メンバーをしのぐようなパフォーマンスを見せていたアンダーメンバーだが、今年に入り「ライブパフォーマンスのアンダー」としての力をさらに強化する試みを重ねている。

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(C)乃木坂46 LLC

 今年4月の3rdシーズンでは、MCの時間をほぼ排してノンストップライブで駆け抜ける構成でプライドを示したアンダーメンバーだが、今回の4thシーズンの構成で特筆すべきは楽曲のセレクトだった。乃木坂46の表看板になるはずの歴代シングルの表題曲をほとんどセットリストに入れず、かわりに各シングルのアンダーメンバー楽曲を並べるかたちをとった。そのことによって、まだアンダーライブが存在しなかった時期も含めてのアンダーメンバーの歴史を振り返りながら、現在の彼女たちの厚みを感じることができる。全曲披露が恒例になっている毎年2月のバースデーライブとはまた違う、アンダーのみの歩みをライブパフォーマンスで確認するような機会になっていた。たとえば、初期アンダー曲の「狼に口笛を」のライブでの強さもあらためてうかがい知ることができるし、アンダーとしての物語が鮮明になる2014年のアンダー曲「生まれたままで」や「ここにいる理由」をあらためて現アンダーメンバーで位置づけ直すような興味深さもある。もちろん、シングル表題曲に頼らない構成でライブに臨めたことは、現在のアンダーメンバーたちの自信の現れでもあるはずだ。アンダーライブ出演に際して、メンバーたちが自らのアイデンティティに誇りを見せるセットリストになっていたように思う。

 春開催の3rdシーズンは、その直前まで研究生だった伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、山崎怜奈、渡辺みり愛といった2期メンバーが、初めて他のメンバーと同じく正規メンバーとして迎えたライブだった。正規メンバーとしてのフォーメーションも初めて与えられるなど他メンバーと横一線に並んだことを祝うように、3rdシーズンでは彼女たちのユニット曲「ボーダー」がアンコールで印象的な位置づけを付与されていた。今回の4thシーズンでは、その「ボーダー」が1期メンバーによって披露されたことで、他の曲と同じように乃木坂46のレパートリーに溶け込んでいく契機であることをうかがわせた。ここに垣間見えるように、今回の4thシーズンは2期メンバーが完全に正規メンバーとして1期メンバーと混ざり合っていることも大きな特徴だ。研究生だった2期生の正規昇格を祝うような段階もすでに通過し、現行メンバーでの一体感は3rdシーズン以上に増している。それによって、今回のライブには学業で不参加だったメンバーが戻ってくる際の受け入れ準備も、自然にできているように感じられた。

     
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